■北の漁師の晩ごはん
庭の大事な畑の手入れをしていたら、玄関のチャイムが鳴った。どうせ何かのセールスだろうと思って、手が汚れていたので出なかった。 特に宅急便が来るようなことも思い当たらなかったからだ。後でポストを見たら、宅急便の不在表が入っていた。
午後になったら、その宅急便が届いた。
白い発泡スチロールの箱には大きな字で『北の漁師の晩ごはん』と書いてある。
北海道の漁師が夕食に食べる物とはなんだろう?と興味が湧いてきた。
北海道から届いた宅急便
送り主を見たら、室蘭中島町にある高級居酒屋の『伊勢広』の女将からだった。
酒も飲まないし、滅多に行くことも無い私になぜ?・・・と思った。
かすかに思い当たるのは、昨年の9月の『仏像 in 伊達』に友人と連れ立って来た女将は仏像が大好きで、自然木に彫った仏像を欲しがっていた。
その時の話は以前のブログのおまけの話に書いた。
そこで私は東京に戻ってから、小さな仏像を彫って送ったことがある。
お地蔵さん
そのお礼が忘れた頃になってやって来たのか、或いは私の病気の快気祝いな?
更に無理して考えると誕生祝いなのかもしれない。
箱を開けて驚いた。『ズワイガニの甲羅盛り』というのが6個も入っている。
ズワイガニの甲羅盛り
仏像のお礼でも、快気祝いでも、どちらにしてもこんな豪華な物を頂く理由は無い。
とりあえずお礼のFAXは入れたが、どうしたものか?
北の漁師は本当にこんな豪華なものを晩ごはんで食べているのかなー?この年になり、また悩みが増えた。
(おまけの話)
私が伊達市に行くようになったキッカケは室蘭にある。
私の中学・高校時代の友人が室蘭で会社を経営している。
その彼が7年前に私に『北海道に遊びに来ないか?』と誘ったのが始まりだった。
そして積丹半島を周遊するドライブ旅行で通り掛かったのが、たまたま伊達市であっただけで、大した理由は無かった。
その時に立ち寄ったトーヤレイクヒルGCが気に入って、そこのコテージを借りることが出来たのが伊達市に深入りすることとなったのだから、偶然というのは不思議だ。
室蘭はもう一つ関係がある。
それはこの話に出て来る居酒屋の伊勢広である。
この店で生まれて初めて豚肉の焼き鳥を食べた。
鶏以外の焼き鳥を食べたことの無かった私は、最初は少し腰が引けていた。でも、食べ慣れて来ると、鶏より豚の方が美味しく感じるから不思議だ。
今では東京に居ても伊勢広の豚肉の焼き鳥が食べたいと思うようになった。