■リラ冷えの季節は秋です?
今日で5月も終わり。 七十二候では、『麦秋至る』の頃です。
初夏なのに秋とは是いかに?
黄金色の麦が実る初夏の頃を”収穫の秋”と重ねて、『麦秋』と呼んだようです。
日本人の感性って素敵ですね。
けれども、北海道ではまた少し時季がずれるようです。
だって、まだ八重桜が咲いているのですもの。
それに、このリラ冷え。
昨日の朝は我慢できずにストーブを点けました。
いくら節電を呼び掛けられても、健康を害してまで耐えるのはいかがなものかと思いますし。
さて、札幌大通りのライラック祭りでリラ(=ライラック)の苗木を買い、影むしゃが、まるで赤ちゃんを抱くがごとくに大切に持ち帰り植樹をしたのが2年前のこと。
「3年目には咲きますよ。」
そう話す、苗木屋のおじさんの言葉に期待して、大切に大切に育てていました。
そうしたら、なんと二年目の今年、大きな房の薄ピンク色の花をたくさん付けてくれました。
朝のウォーキングの時に、他所のお宅のライラックチェックをしているのですが、今のところ、この品種を植えているお庭には出会っていません。
『ヒアシンシフローラライラック』の色はカルフォルニアローズです。
写真は藤色に見えますがピンク色です。
可愛いピンクと言うよりは、地味で大人しいピンク。
フレンチライラックと中国産のオニハシドイ(ライラックの同属の芳香性の高木)を掛け合わせて造られたもので、ボリュームのある花が特徴のようです。
耐寒性が弱い品種なので、冬囲いが必要です。
とても私好みの花色でした。
店先でしばらくの間、香りと共に楽しませてもらえそうです。
ところで。
二年前にこんな子も店先に仲間入りをしていました。
恐らく、カラスの仕業です。
いつの間にか生えていた実生の桑の木。
初めは白樺と見分けがつきませんでした。
所在無げに細い樽木の隙間から生えていたその子を、なんだか抜く気はなれず、ひっそりと1年間見守っていたのです。
そんな桑の木に、影むしゃが気付いたのが昨年のこと。
「こいつも大切な俺の木!」とか言って、可愛がっています。
でも、スクスクと伸びたらカフェの窓をふさいでしまいます。
どうしましょう・・・?
まあ、このまま影むしゃと桑の木のやり取りを見守ることにしたいと思います。