■戦跡めぐり。
いきなりですが、影むしゃの『鉄砲武者』です。
ここがどこだか分る方は、かなりの室蘭通。
正解は、東蝦夷地南部藩陣屋跡モロラン陣屋跡です。
旧南部藩が沿岸警備にあたっていた陣屋です。
建物は残っていませんが、各部屋の役割が分るように、その部屋を割り当てられた係の名前が表示されています。
先月の中頃、室蘭教育委員会主催の『文化財・戦跡めぐり』というイベントに参加してきました。
9時半、旧室蘭駅を出発点に16時近くまで、一日かかりのバスの旅でした。
バス遠足です。
何年ぶりかしら?
終始ウキウキしていました。
丁寧な説明を聞きながらの戦跡巡りは、とても興味深く楽しいものでした。
何度も訪れ、目にしたものでも、その歴史的背景を知るとより身近に感じることができます。
あまり知られてはいないようですが、室蘭は北海道で最もアイヌ語を語源とする地名が多いということも興味深いお話でした。
そう言えば、私が大好きなイタンキ浜やトッカリショ海岸もそうです。
さてさて、遠足と言えばこれ♪
鉄砲武者ではない影むしゃお手製弁当です。
この美味しいランチは、室蘭道の駅『みたら』でいただきました。
ランチの後、午後の部も盛りだくさん。
連れて行っていただいたところを全部ご紹介すると、とんでもなく長いブログになってしますので、もう一つだけご紹介することにします。
ご存知の方も多いと思いますが、ここは小橋内町の山の方にある、『十五糎加農砲掩体跡(砲台跡)』です。
第二次世界大戦時、艦艇射撃を食い止めるために建てられたものだそうです。
コンクリートの厚さは約1M。
鉄が非常に貴重だった時代に、とても太い鉄筋が入っています。
真ん中に見える二本がそうです。
この中に据え付けられた大砲の口は、道南の森方向に向けられていました。
内浦湾側の攻撃を予測してのこと。
けれども、攻撃を受けたのは幌別側からだったそうです。
結局、ここから砲弾が発射されることなく終戦を迎えたと聞きました。
戦後、国からこの土地の返還を受けた持ち主は、「この建物を平和利用しよう!」と、しばらくの間住んでいたのだそうです。
当初、もちろん奥様は反対されたとか。
「こんな、コンクリートの塊の屋根もない建物はイヤ!」
すると夫は、「緑で覆えばコンクリートが隠れる!」
と、周りに蔦を植えたらしいです。
そうそうすぐには伸びてはくれなかったのではないかと思うのですが・・・。
もし私だったら?
いくらアウトドア好きでも、大砲が在った場所に寝るのはちょっと・・・。
CamCarがギリギリセーフですね。
はいはい。
そのCamCar生活の5か月間がもうじき始まります。
ただ今、影むしゃが、せっせと住環境整備をしています。
果たしてこの冬はどんなもんかなあ~?