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[2009.04.07]
■ホラーな日々。
病院では、外界ではあまり起きないような出来事に日々出会います。 
この場でご紹介したいような素敵な話から、絶対書けない話までイロイロです。 
今から書く話は、実際に起こったギリギリ書ける話(たぶん) 
結構怖いよ~!! 
 
この部屋は男女トイレのすぐ近くです。 
トイレ絡みの怪奇現象は、病院ではよく聞きます・・・。 


一つ目。 
朝食後の8:30、短い時間差で次々に鳴り出したナースコールは止まらない。 
それにせき立てられるように走り回る看護師。 
少ないトイレは直ぐに一杯になる。 
トイレの中からは、唸り声・励ましの声・怒りに近い指導の声・賞賛の声・感謝の声が聞こえてくる。 
時には絶叫の患&看。 
廊下からは、励ましながら我慢を促す声が響き渡る。 
そんな時、うっかり廊下に出てしまった。 
患看共に、順番を死守する必死な形相で殺気立っている…。 
しまった…。 
私はそこを急いで通り抜け、1Fの外来用トイレへ直行した。 
 
ついでにもう一つトイレ絡み。 
夜中にトイレで目を覚まし、半分しか開かない目で廊下へ出た私。 
ふと下を見たら、トイレからずっと廊下に血のラインが続いている。 
ギョッとして目は全開になった。 
すっかり覚めた目でよくよく見れば、赤いビニールテープでトイレからある部屋までラインが引いてあるのだった。 
あとで聞けば、トイレへ行く度に部屋を間違える患者のための道案内だった。 
 
二つ目。 
これは本気で怖い…。 
ぐっすり眠っていた晩、右足に何かが動く感触を得て目が覚めた。 
ぼんやりとベッド脇を見ると、何者かがそこに立っている。 
ハッとして、暗闇の中で目を凝らした。 
看護師ではない。 
病衣を着ているようだ。 
その者は一瞬私と目を合わせたが、気にも留めず、再び腰を屈めて私の右足を撫で始めた。 
恐怖よりもあっけに取られて、数十秒されるがままにしていた。 
するとその者は、「この足だけ布団から出てたら寒いでしょう。」と言った。 
その声で女性だと分かった。 
その瞬間恐怖に変わった。 
私は体を強張らせたまま「大丈夫です。暑くて掛けなかったんです。」と答えた。 
すると彼女は、「そう?」と残念そうに言って出て行った。 
心臓の鼓動が早まるのを感じながら、彼女の行方を目で追った。 
窓側の方へ歩いて行ったので、奥のベッドの患者さんか…と安堵した。 
けれども違った。 
その正体は未だに分からない。 
 
三つ目。 
二つ目の話しをPTに話した。 
すると、以前、患者さんからこんな話しを聞いたと話しをしてくれた。 
夜中に何かの気配を感じて目が覚めた。 
ふと足元に目をやると、年老いたご婦人が、一人ベッドの隅に腰掛けていた。 
驚いたが身動きが出来ない。 
そのご婦人は、自分と添い寝の体勢に入っている。 
ようやく状況を飲み込めたので、静かに言った。 
『お部屋間違えていますよ。』 
 
四つ目。 
洗面所に半日置かれた総入れ歯。 
あれだけあると結構怖い。 
口主は、喋るのも不自由でしょうに…。 
 
 
まだまだあるけど書けるのはこのくらい。 
ホラーな日々とももうじきお別れ。 
ちょっぴり寂しい。 
運よく生きていれば、30年後の自分もこれらのお話しの主人公になれるかも(笑!・・・えない。) 
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プロフィール
Rietty
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☆ブログの解説 
日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
「いと」 
1)非常に。大変。事態が並々でないさま。本当に。  
「をかし(おかし・い)」 
笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。興味深い。おもしろい。風情がある。情趣がある。優れている。立派だ。ほほえましい魅力的なさま、心をひきつける趣深いさまを表す意。 
(大辞林より抜粋) 
さて今日は、どんな「いとをかし」に出会えるかしら...。 
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