■ ビー玉の想ひ出
丸十年経ってしまった我が家の玄関です。
タイルが汚れているのは、気にしないで下さい。
両サイドにはビー玉を塗りこんであります。
タイルが汚れているのは、気にしないで下さい。
本当は、昔ながらのビー玉が良かったのですが、おもちゃ屋さんや、ガラス館など、方々捜しましたが売っているのはご覧の通り小洒落た物ばかりです。
五千円、いや、それ以上、6千円か7千円くらいかかった様な記憶がありますが、施工していただいた左官職人さんがひと言「これじゃ全然足りないよ。」
慌ててまた捜しに行きました。
今はビー玉で遊んでる子どもなんて見かけないですものねぇ。
時間も無いし、そうだ!と思いついたのが、スーパーマーケット。
確か少しだけ幼児用のおもちゃを置いていたはず。
キョロキョロと捜してみると、ありました!
しかも昔ながらの緑がかったガラスの中に、ブルーやオレンジの色が入ったものが♪
何だぁ、最初から気がつけばよかった~!なんて思いながら、急いで届けて塗りこんでいただきました。
「しっかし俺も永年左官屋やってるけど、ビー玉塗りこむのは初めてだわ~」なんて、文句を言いながらも妙に嬉しそう。^−^)
今でも親子でケンカしながら楽しそうに施工してくださった姿が目に浮かびます。
その後も現場で顔を合わせる度に、うちのビー玉の話になり、相変わらずオヤジさんと文句を言い合いながら元気にお仕事していたのですが、ある日突然、親子でいなくなってしまいました。
ニュースの映像で、見慣れたトラックがグチャっと潰れていたのを見ても、未だにいなくなった事が信じられません。
いつまでも、我が家の自慢のビー玉です。