伊達市地域生活情報マガジン『むしゃなび』へ ブログ★むしゃなび トップへ [今日:1] [昨日:1] [842] rss feed
[2010.07.07]
■五節句『七夕』と、雑節『半夏生』。
今日は『七夕』ですね。 
 
子供の頃、母が隣の笹林から1本切って来てくれた笹に、母と弟と三人で折り紙で作った色々な飾りを付け、最後に1枚願い事を書いて吊るしたものでした。 
それを軒下に立て、夜は縁側で蚊取り線香を焚きながらスイカを食べる。 
まさに昔の日本の子供です。 
 
その頃の私がどんなことを書いていたのかは覚えていませんが、私のことだから、お星様が必ず叶えてくれると信じて書いていたのだと思います。 


さて、皆さんは「ローソクもらい」をご存知ですか? 
 
「ローソクもらい」は浴衣を着て提灯を持った小さな子供たちが7人位の団体になって、「ローソク出ーせー出ーせーよー 出ーさーないとー かっちゃくぞー おーまーけーにー噛み付くぞー」 と囃子唄を唄いながら各家を周り、お菓子やローソクをもらうという習わしなのだそうです。 
初めてこの話を聞いた時、「見たことも聞いたこともないなぁ。」と思ったのは当然だったようで、どうやら北海道特有のものらしいのです。 
 
私は残念ながら、未だ見たことがありません。 
胆振地方では登別辺りが「ローソクもらい」の風習を今も続けていると聞きました。 
 
先日、お子様用のヘアアクセサリー作家のChikakoさんがたくさんのお菓子を「ローソクもらい」用にと買って行ってくれました。 
彼女は登別にお住まいです。 
こうやって用意をしてくれるお宅に支えられて、今でも続いている風習なのですね。 
 
ところで、『七夕』は五節句(伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日で日本の文化・風習のこと by Wikipedia)の内の一つです。 
あとの四つは、1月7日:七草・3月3日:桃の節句・5月5日:菖蒲の節句・9月9日:菊の節句 です。 
 
こういう伝統行事を大切にして祝ってくれた母でしたが、菊の節句だけは馴染みがありませんでした。 
ちなみに七草粥作りは私の担当でした。 
 
話は変わって、7月2日は半夏生(はんげしょう)でした。 
半夏生は、五節句ではなく雑節(生活の中から自然発生的に生まれた民俗行事・年中行事が古くから記されるようになり、これを総称して「雑節」と呼んでいます。 by Wikipedia )の一つです。 
 
農家にとっては大事な節目の日だそうで、この日から5日間は農作業を休みとする地方もあるそうです。 
7月2日から5日目というと昨日の6日。 
この頃に降る「半夏雨」(はんげあめ)は大雨になることが多いと言われているらしく、その言い伝えを証明するように、各地でゲリラ豪雨の大変な被害が出ています。 
農作業を一時休止するのも、そういう理由が一つあるのかもしれません。 
 
また、ちょうどこの頃、半夏(烏柄杓:カラスビシャク)という薬草が咲くと知りました。 
薬効としては、制吐作用があるのだそうです。 
植物図鑑で調べたところマムシ草を小さく細くしたような植物だということが分りましたが、実物は見たことがなく「見てみたいなぁ。」と思っていました。 
 
そうしたら今朝、ランニング前のウォーキング中に偶然発見しました。 
 
 
 
 
半夏(烏柄杓)です。 
不思議な形をしている上、全体的に緑色をしているので花には見えず、小さいのであまり目立たない存在です。 
 
でも、雑節の『半夏生』に纏わる各地の言い伝えを少しばかり知り、時を知る目安となった植物を知るにつれ、暦の『節目』の名前の元となった、目立たないけれど不思議な形の花が好きになりました。 
 
暦にまつわる日本人の感性。 
 
なんだかとても素敵です。 
 
▼トラックバック(0)
このエントリへのトラックバックURL:
現在トラックバックの受信を停止中です
▼コメント(8)
名前:Rietty  2010.07.09 12:43:42
Mママさん、こんにちは♪  
 
『弘法さん』、詳しく教えてくださってありがとうございます☆  
全国、その地域ならではの風習や行事を調べたら面白いかもしれませんね。  
 
母は愛知県生まれなので、後で『弘法さん』を知っているかどうか聞いてみようと思います。  
名前:Mママ  2010.07.09 09:11:44
おはようございます(^◇^)  
 
「弘法さん」この地方の行事なんですね。  
私は小さい頃どういう意味かは知らずに、お金かお米を持って、旗の立ってる家々を廻ってお菓子を貰って歩いてました。  
 
調べてみたら「弘法大師が入定した(亡くなられた日)といわれる旧暦3月21日にあたり、弘法大師の自分ひとりで金持ちになるのではなく、貧しい人にも平等に分け与えようという教えから、おまいりに来た人にお菓子を配ると言うものだそうです。  
 
でも今は無くなってしまい、田舎に行くとまだ残っている行事です。懐かしいです♪ 
名前:Rietty  2010.07.08 06:18:34
あれ?  
michelleさんはご存知ないのですか?  
 
たぶん、Solusさんとmichelleさんは同じ小学校を卒業しているのではないかと思うのですが・・・。  
年齢もそれほど変わらないはず・・・。  
 
ということは?  
お二人の年齢の間辺りが境目だったのかもしれませんね。 
名前:michelle  2010.07.08 00:17:23
ローソクもらい、初めて聞きました!!  
友達からも聞いたことないし…  
何時頃まで、あったのかしら????  
名前:Rietty  2010.07.07 20:18:05
Solusさんは「ローソクもらい」の経験者だったのですね!  
ということは、伊達でもやっていたということ?  
 
それにしてもSolusさん、お菓子より蝋燭が欲しかっただなんて、変わり者の子供だったのですね(笑)  
 
そうだ!!  
もしかして、提灯じゃなくてコールマンのランタン下げていたんじゃありませんか~?(#^.^#)  
名前:RIetty  2010.07.07 20:13:03
Mママさん、こんばんは☆  
先日の豪雨、名古屋の方は大丈夫でしたか?  
 
「かっちゃく。」  
そうですよね、分りませんよね。  
「引っ掻く。」という意味です。  
たぶん、北海道の方言です。  
私も最初は分らなかったから。  
 
そうそう!ハロウィン!!  
確かに似ていますね。  
 
ところで弘法さんて何ですかぁ? 
名前:Solus  2010.07.07 16:14:55
 
リアルにやってました。  
 
 
 そして、リアルにローソクを貰ってました。  
 
 
 たまにローソク無いからごめんね、なんて代わりにお菓子をもらうと、内心ガッカリ・・・  
 
 
 今考えると、絶対お菓子がいいのに^−^;)  
 
 
 夜なのに、提灯を持って子供同士でウロウロするのが何とも言えず楽しかったですね。  
 
 
  
名前:Mママ  2010.07.07 15:33:04
ご無沙汰しています。  
 
7月2日は半夏生(はんげしょう)だから雨が多い!?  
 
母が昔からよく暦の本とかをいつも見ていますが、そんな事を見てるのでしょうか?本家は農家ですし・・・。  
 
「ローソクもらい」初めて聞きました。  
かっちゃくぞーはどんな意味かな?ちょっとハロウィンに似てません!?  
私の小さい頃の思い出で似てるのは弘法さん位でしょうか? 

▼コメントを書く...
*必須入力です
 「コメント」欄は日本語で記入してください。
 英字数字のみだと、コメントと見なさず投稿できません。
*お名前:
メール:
URL:
*コメント:
プロフィール
Rietty
Rietty
☆ブログの解説 
日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
「いと」 
1)非常に。大変。事態が並々でないさま。本当に。  
「をかし(おかし・い)」 
笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。興味深い。おもしろい。風情がある。情趣がある。優れている。立派だ。ほほえましい魅力的なさま、心をひきつける趣深いさまを表す意。 
(大辞林より抜粋) 
さて今日は、どんな「いとをかし」に出会えるかしら...。 
ブログ検索