■『白露』の頃の秋味。
『秋分』を前にしたこの時期、二十四節気では『白露』の季節です。 朝晩の涼風に秋を感じた燕たちが、南へ帰る頃だといいます。
一方、自分が生まれた川をのぼり始める『鮭』。
特に『白露』の季節に川下で捕れる鮭は、身が大きく旨みがたっぷりになるそうです。
秋味と呼ばれ、昔からこの季節の恵として食べられてきた旬の味覚。
そんな『鮭』を、今週は星型ズッキーニ・新メークイン・プチトマト・なす・セニョリータ・たまねぎとともにハーブパン粉焼きにしてみました。
と言っても、今日で終わりのメニューですが・・・。
その季節に美味しい食材が、海の物でも畑の物でも新鮮なうちにすぐ手に入る伊達。
いつもながら感謝です。
『白露』の季節が過ぎれば『秋分』です。
この頃には秋の七草が咲き揃うのだと知り、ちょっと探しに行ってみました。
以前よく野花を摘みに行った”あるところ”へ。
萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538) 山上憶良
対応してハギ・ススキ・クズ・ナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・アサガオ(キキョウ) 。
「朝貌の花」については諸説あるようですが、キキョウとする説が最も有力のようです。
”あるところ”では、萩の花は終わりかけていましたが、鹿島町で見かけた庭木の白花の萩は、今が盛りでした。
白色の萩も清楚で好きです。
葛花も瞿麦の花ももうじき終わりです。
北海道の咲き方は、二十四節気を追い越しているようです。
けれども藤袴は、先日走ったパノラマラインにたくさん咲いていました。
朝貌の花もこれからでしょうか?
そして姫部志。
この花は若い頃、信州の高原で見たのを最後に出会っていません。
この辺りには自生していないのかしら?
春の七草がお粥などで食してしまうのに対して、秋の七草は愛でて楽しむもののようです。
という訳で、”あるところ”で尾花を数本折って来ました。
それとアキノキリンソウとシロヨメナ。
22日の十五夜も近いので、昨年の誕生日にhazurinさんからいただいた”うさぎの置物”と一緒に玄関に飾ってみました。
そう言えば今月の28日、また一つ歳をいただきます。
お断りしたのに・・・。
ついでにこちら用にも摘んで来ました。
友禅菊と、のこん菊です。
友禅。
日本的な名前ですが、原産地は北アメリカの帰化植物です。
アメリカンらしく華やかですが、紫色をしたこの菊は『和』を漂わせているように思います。
冬はあっという間に来てしまいます。
『立冬』までの短い秋を楽しみましょ。