■『白い季節だけのギャラリーVol.3』作家さんの思いを伝えたい~その9「和の技を伝承する人」
連日、会場作りに精を出しております。 今回は、作家さん達に無理をお願いして、納品を早めにしていただきました。
作品のボリュームと雰囲気を早くキャッチして、会場作りのイメージを固めておきたかったからです。
作家さんのご協力のお陰で、”こういう風に什器のレイアウトをして作品をディスプレイしよう♪”と頭の中の構想は固まっていました。
でも・・・。
頭の中のイメージを形に表現するのって、とても難しいのですよ^_^;
そして、実はこれってスキーをする時でも同じです。
デモンストレーションの滑り(校長のね…)を見て、頭の中に残った画像を自分の体で再生しようとするのですが、これがちっとも出来ない・・・。
違う違う!
こうじゃない!
校長に怒鳴られなくたって、自分でもちゃんと分っているのです。
目でも頭でも理解しているのに体が言うことを聞かない訳です。
もう目の前にそういう季節がやってきています。
めげずに頑張らなくちゃ(*^^)v
さて、ステージは違えども、どの世界でも師匠の技を受け継ぐということは根気と努力を多く必要とします。
もちろん、センスも大事ですね(^^ゞ
でもそれが、400年前からの伝統技法だとしたら・・・。
しかも、師と仰ぐ方が人間国宝だとしたら・・・。
聞いただけでも身震いして気が引き締まります。
今回ご紹介する作家さんは、まさしくそういう世界に飛び込んでいった方です。
超照れ屋さんの割には向こう見ず。
思い込んだら一直線なのでしょうね。
その方は、彫金作家の『白蓮』さんです。
後ほどご本人のお話にも出てきますが、白蓮さんは、江戸時代より伝わる技法「杢目金(mokumegane)」を伝承しようと、日々努力を続けていらっしゃいます。
杢目金とは、二種類以上の金属を薄く重ね合わせ、彫り込む事によって木目のような美しい模様が現れる技法ですが、伝える者が少なく文献も乏しいと聞いています。
海外では、象嵌(ぞうがん)等と並んで日本のジュエリーテクニックとして紹介されているそうです。
詳しくはこちらをどうぞ。「杢目金(木目金)について」
さあ!それでは取材を始めますね♪
Q1.その作品作りを始めたきっかけはどんなことですか?
A.とある『和』の舞台を見に行った時、簪や帯留め、櫛や鏡などの映像が頭の中に浮かんできました。
不思議な体験でしたが、それをきっかけに作りたくなりました。(それまで「彫金」という言葉すら知らなかったです・・・)
Q2.作品作りをするにあたって、特にこだわっていることはどんなことですか?または、今年の”マイブーム”は何ですか?
A.『和』とインスピレーションを大事に、既製品では出せない自分らしさを形にする事を心がけてます。
ちなみに今年のマイブームは“桜と兎”。ありがちですが、大好きです♪
Q3.どれも作家さん自信の品だと思いますが、初回で出品した作品のうち、特別三つ選んでそのPRをお願いします。
1.【戦国】
杢目金という江戸時代の技法を使った地金でピアスを作っています。
画像では見えにくいのですが、違う色の金属を挟んで、何層も重ねて接合する事で、地金に模様が出てくるんです。
一度失われた技法ですが、近年復活し、アクセサリーに使うととても面白い風合いが出ます。
手間隙が他よりかかるうえ、同じ模様は二度と作れませんので、見かけたらお気に入りを探して是非早めに手に入れてくださいね♪
リクエストできませんので・・・(^^;
2.【桜風 ストラップ】
今、桜のストラップを作っています。
これは試作品ですが、桜と兎のモチーフのストラップを出品する予定です。
完成品をお見せできなくて残念ですが、お店には兎のものがお目見えします。
3.【桜風 ピアス】
もう一つは桜のピアスです。
今年は今まで使った事のないピンクシルバーにも挑戦しています。
石はグレードの高いAAAクラスのものしか使いませんので、キレイなキラキラですよ☆
ピアスは初めて出品するので、是非見に来てください♪
Q4.工房・店舗などの住所やブログやHPアドレスあるいはイベントの案内など、ほか何でもOKですので宣伝のメッセージをお願いします。
たまに更新するブログです。新作はこちらでUPしています。
是非足跡残してください♪
「HANAYA=華屋」
いつもに増して力作を用意してくださっているようで期待大です。
私も江戸時代に思いを馳せながら、作品の重みを感じたいと思います。
全て1点ものの貴重な作品です。
どうぞお見逃しなく。
『Handmade Shop REN in winter~白い季節だけのギャラリーVol.3』
12月1日 10時オープンです!
チェックはお早めに~(@^^)/~~~