■『駄菓子カフェれん』 天井のつぶやき。
あれれれ? どうしたんだ?Rietty?
まだ4時だよ?
こんな早くから店のソファーに横になって、僕を見上げたりして、一体何を物思いに耽っているの?
ああ、そうか・・・。
そうだったね。
今日は『駄菓子カフェれん』8歳の誕生日だった。
僕からすればあっと言う間だったけれど、君はどうなんだろう?
まあ、実にいろいろあったよね。
一冊の本が書けるくらいじゃない?
さっきから君はそのソファーの上で僕を見上げているけれど、この8年間、僕は上から君を見守っていたんだよ。
ほんと、とにかく無鉄砲で無茶ばかりする君が心配でならなかった。
それに8年前はすごく威勢の良かった八重ちゃんが、最近は、「やっぱり歳とったんだなあ・・・。」って思うことがたくさんあって心配だよ。
最初の5年間くらい、何もかも余裕の無かった君はいつもいつも150%で爆走していたね。
朝の仕込みの時、君がしょっちゅう涙を流していたのを見て、自分が天井であることを悔やんだよ。
手を伸ばしてあげることが出来ないからね。
それにしても、君は多くの人に救われたよね。
お客様。
地域の方々。
友達。
その他関わってくれている人々。
そして家族。
本当に感謝しなければいけないね。
僕は天井だから、床にはなれなくて、いつも上からしか見ることができないのだけれど、君と同じくらい『駄菓子カフェれん』を支えてくださっている皆様に心から感謝をしているんだ。
全てのことが『お陰様』の気持ちを忘れてはいけないよね。
でね・・・。
自分で言うのもなんなんだけれど、僕だって一生懸命君を支えてきたつもりなんだよ。
だけどさ・・・。
最近、なんだかさ、僕より一生懸命に君を支えてる影むしゃが現れちゃったから、あんまり出る幕無くってさ・・・。
ちょっとふて腐れていたんだよね・・・。
でもさ、君が朝早くから僕を見上げながら考え事をしているのを見て、少し嬉しくて照れちゃったよ。
僕の気持ちもわかってくれたのかなってさ。
ところでRietty!?
もう7時半になるよ!
いいの?そんなことしてて!
早く仕込みしないと!
じゃあね。
僕はまた”無口な天井”に戻るからね!
そう。
お陰様で『れん』は今日で8歳になりました。
この日を迎えさせてくださった全ての皆様に心から感謝いたします。
本当にありがとうございます。
昨日は全くの偶然でしたが、この店を造る時にお世話になった方が訪ねて来て下さいました。
8年振りでした。
そしてもうひと方。
8年前の『れん』第1号のお客様も二年振りに訪ねて来て下さいました。
とても嬉しい再会でした。
覚えていてくださってありがとうございました。
この先もここで様々なドラマが生まれると思います。
天井さんにもあまり心配を掛けないようにしないと・・・。
これからも影むしゃ・八重ちゃんと力を合わせ、「おうちの次に安らぐところ」を目指して『れん』を続けて行きたいと思います。
皆様今後とも『駄菓子カフェれん』をどうぞよろしくお願いいたします。