■道南CamCarぶらり旅~国宝見学編
10月1日に北海道113番目となる道の駅がオープンしました。 『道の駅 縄文ロマン 南かやべ』
ここは、函館市縄文文化交流センターに併設されている道の駅です。
主となる施設の面積が大部分を占めているので、道の駅だけを見ると少しだけ期待はずれな感じはします。
けれどもこの函館市縄文文化交流センターには、北海道初である国宝”中空土偶”が展示されています。
国宝が見られる道の駅は国内唯一です。
これは素晴らしいことですね。
中空土偶は約3,500年前の縄文時代後期の墓から出土された国内最大の土偶だそうです。
普通、美術館などでは撮影禁止ですが、ここはフラッシュを使用しなければOK。
だから、お言葉に甘えて撮らせていただきました。
闇夜の中の月明かりをイメージしたという柔らかい照明は、土偶を一層神秘的なものに演出していました。
何かを訴えかけているかのようなその姿。
土偶の意味については諸説あるようですが、産む性としての女性を形どったものが多いことなどから、命を尊いものとしてとらえ、循環と再生を信じていたと考えられる・・・いう説を私も信じたくなりました。
こういうものもありました。
たくさんの『足形付土板』が展示されていました。
縄模様は、子供が歩く時に滑らないようにと付けたのではないかと考えられているそうです。
6500年前に亡くなった幼い子供の足形はとても生々しく、再生を願った親の愛情と願いが汲み取れました。
展示物を通して縄文人の精神世界に触れ、遥か昔の縄文時代に想いを馳せてみました。
皆様も是非一度、訪れてみてください。