■50候 寒露次候 「菊花開く きくのはなひらく」
今日10月13日は、七十二候の50候「菊花開く」です。 自然の移り変わりを短文に託して表す、二十四節気や七十二候が好きです。
”「七十二候」は中国から伝わったもので、同じく中国古来の暦「二十四節気」をさらに3分して5日ごとに細分し、気象や動植物の成長・行動を表現することで季節の移ろいを示した暦である”ということ。
私が知っていたのはこのくらいでした。
なので、もう少し調べてみました。
すると。
『日本でも長らくこの二つを生活や仕事をする上での指針として、中国から伝わったまま利用していた時代があったが、江戸時代にこれを日本仕様に編纂し、現在利用されている七十二候の元となった『本朝七十二候』を作成した人物こそが”渋川春海”である』
ということを知りました。
碁打ちで算術家で天文学者であった渋川春海氏。
現在公開中の『天地明察』の主人公です。
先日、この映画を観ました。
あらすじは、公式サイトをご覧ください。
この映画を観て、このブログを書いている時もそうですが、どっぷりとデジタル生活に慣れてしまっている自分を大いに反省しました。
さして苦労せずとも、瞬時に答えを出してくれるコンピューター。
便利で有難いのですが、弊害も多いことに改めて気付きました。
”頭を働かせ、想像を巡らせ、工夫をし、挫折を繰り返し、それでもなお諦めず、壮大な夢を追い続ける”
渋川春海=安井算哲の生き方、そして、彼に夢を託しながら彼を助けながら取り巻く人々との繋がりが、とても眩しく美しく見えました。
自分を含め、今の時代に足りないもの全てをあの映画では表現されていたような気がします。
駄菓子ルームの番台で、電卓を使わずに算盤を使う八重ちゃんが、妙にカッコ良く見える近頃です。