■元気玉抱えたレッサーパンダ君。
今回のお客様は、愛媛県からお越しのさとし君6才。 スクール受付の前で、大きなレッサーパンダの帽子を被り、緊張の面持ちで立っていたのがさとし君でした。
さとし君は、ドラゴンボールと小島よしおとスキーが大好きで、パプリカが嫌い。
聞くところによると、ドラゴンボールは月曜日から金曜日に放映されているらしく、さとし君は欠かさず見ているのだそう。
リフトの上で、登場するキャラクターの特徴を詳しく教えてくれました。
ドラゴンボールと言えば、息子も大好きでした。
ずいぶん長い間人気を持続している番組なのですね。
お話し好きなさとし君。
今度はお父さんのお話です。
お父さんは家具職人さんなのだそうです。
ルスツには何度かいらしたことがあるとのことで、スキーはとてもお上手。
さとし君たら、そのお父さんの嫌いな食べ物を暴露してしまいました。
「お父さんね、牛乳と納豆が嫌いなの。」
「あらそう!関西より西に住んでいる人は、納豆が嫌いな人が多いよね。」
ついついお父さんをフォローしてしまいました。
なんてことない話なのだけれど、どうもこの子はなんでもかんでも家の中のことをしゃべっちゃうタイプだわ☆
そう感じて、ちょっと焦ってしまったのです。
さらに話は続きます。
「お母さんの嫌いなものはね、みかん!」
「えっ!?みかん?愛媛に住んでいるのに?」
「うん。」
「きっと、小さい頃から食べ過ぎちゃったのね。」
あ~…、私の娘が同じでした。
宅急便を届けに来ただけのおじさんにまで、まるで井戸端会議中のおばさんのごとく、うちの中のことを洗いざらいしゃべってしまう。
もちろんお母さんを困らせようと思っているわけではなく、単なる話題の提供をしているだけなのですが…。
だから娘を連れて道を歩く時は、誰にも会いませんように…と願いながら歩いたものです。
今思えば微笑ましい思い出なのですが、その時はヒヤヒヤものでした。
あまり、ご両親のことには触れないようにしないと…。
そう思い、私は話題の方向転換を図りました。
「ねえねえ、さとし君は将来何になりたいの?」
すると即答で「お笑芸人!小島よしおみたいにパンツ一枚でテレビに出るの♪」
「え~!そんなことしたらお母さんががっかりするんじゃない?」
「うん。でもばあちゃんはヤレヤレ!って言ってるんよ。」
「そうなの!?でも真似じゃつまらないから、今からネタを考えとかないとね。」
「うん。」
「そう言えば、クリスマスにはサンタさんから何をもらったの?」
「!あのね、サンタさん一日早く来たんよ!どうしてだと思う?ちゃんと手紙にその理由が書いてあったんよ!」
「う~ん…「間違えて一日早く来ちゃいました」って書いてあったのかな?」
「そうじゃないんよ!僕が旅行へ安心して行けるように一日早く持ってきてくれたんよ!」
「そうなの!?良かったね☆さとし君が北海道に行くことをサンタさんは知っていたのね。」
「そうなんよ!」
なんて可愛い!!
あまりにも可愛くて、思わず抱きしめたくなりました。
さとし君は、サンタさんの存在を信じているのです。
ちょっと急な斜面でも、「元気玉持って行こー!」と励ますと上手にターンをして来るさとし君。
こんな風に、さとし君と楽しくおしゃべりを交わしながら、一日半のレッスンは終わりました。
「さとしに、先生とどんなお話をしたの?と聞いても何も教えてくれないんです。」とご両親。
あ…やっぱり…。
私は取りあえず会話の内容をご報告をして、さとし君はとってもスキーが上手で、お話がとても楽しかったことをお伝えしました。
さとし君、人気のお笑い芸人になるね♪きっと☆