■川風をうけて~
「今シーズンはこれで最後だね・・・。」 そんな会話を交わしながら、ぽかぽかな秋の日に4人でリバーツーリングをしました。
場所はいつもの尻別川。
お陰さまで今年初めてリバーデビューをすることが出来、今回で5回目のツーリングです。
もう水はとても冷たく、沈したら大変。
だからその防止策として、カナディアンカヌーを横に二艇繋げて、漕ぐことにしました。
なるほど・・・こういう手があるのね・・・。
川にいるのは鳥と魚と虫と私たちだけ。
とても静か。
4人の歓談の声と、鳥のさえずる声が川風と一緒に後ろへ流れて行きます。
異常気象のせいなのか、色づく前に葉を落としてしまった木々は手持ち無沙汰な面持ち。
餌を獲得した鵜が突如水中から飛び立ち、群れなす鴨も一斉に飛び立つ。
自然に溶け込んでいる気分になっているのはこちら側だけで、彼らにとってはお邪魔なのかも・・・。
鮭の漁獲量がひどく少ないと聞くけれど、だから当然川に上って来る鮭も少ない。
役目を果たしたのか、力尽きたのか分からないけれど、何匹かの鮭が川底に横たわっていた。
それを啄むカラス。
彼らは生きた魚を獲ることはしないのかしら?
で、私はトローリングの真似ごと。
相変らずの釣果なし。
これから雪が降るまでの時期、幹だけになってしまった森は、恥ずかしいほどに見通しが良くなります。
とても侘びしい気持ちになるのだけれど、そんな森や山の風景も好き。
サクサクと落ち葉の音を聞きながら歩くのは楽しいし。
そんな楽しみがあることも思い出したりしながら、小春日和な川岸の風景の中、仲間との時間を楽しんだ。
穏やかで幸せな時間がカヌーと一緒にゆったりと流れ、いつもの石淵に静かに到着。
今シーズンのラストランとは思えない、暖かな川遊びの一日でした。