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[2007.01.05]
■最後のおせち ~かまぼこの板談義
初めてお重の蓋を開けたとき、「わあ~!!美味しそう!」と、歓声を上げてもらえた「おせち」も、2日・3日と日を追う毎に、「またこれか...。」と仕方なく箸をつけられる存在へと、降格していきます。 
 
それならば、元旦に食べきれる量にすればいいものを、古来よりの慣わしが災いするのか、ついつい多めに用意してしまうんですね。 
スーパーは元旦営業が当たり前の時代なのに...。 


そして今朝、我が家の最後の「おせち」板付きかまぼこを食べ終えました。 
 
板に薄く身が付いているのを見て、私は子供の頃に飼っていた犬のことを思い出しました。 
その犬は、かまぼこの板が大好きで(ほんとは身のほうがずっと好き)、身を少し多めに残した板をあげると、それは見事に綺麗な板だけにするのです。 
しかも、板には傷一つついていませんでした。 
 
だからお正月明けになると、赤かまぼこ・白かまぼこ・焼き板かまぼこの三枚の板を、嬉しそうに次々に咥えご満悦でした。 
そして私は、みるみる綺麗になるその板と愛犬の夢中な顔を、しばらく眺めているのが好きでした。 
 
そんな話を娘にしたら、娘も「かまぼこ板の思い出」を語りだしました。 
 
「これを見ると、家の玄関を思い出すんだよね~」 
「え?」 
「お母さんさ、これに名前書いて表札にしていなかった?」 
「げっ!...。」 
なんつーことを覚えているんだろ この子は...。 
 
そう言えばそうでした。 
表札なんかに何千円も払うなんて、あ~もったいない。 
要は、ここに誰が住んでいるか分かればいいんだもの。 
方位とか、風水とかにこだわる方なら、こんなこと到底考えられないですよね。 
 
当時は、バリバリの倹約家主婦だった私は、かまぼこの板もフル活用していたのです。 
今なら、ちょっとカジッタことのあるトールペイントで、格好つけて書くのでしょうが、あの時は板に油性マジックで表札を書いていたのです。 
汚れてきたら、また新しく作ればいいでしょ♪ 
 
他には、何かの台の高さを合わせるときに、下に噛ませて揃えたり、葱などのちょっとした薬味を切るときのまな板にしたりetc.と、廃物利用を楽しみながら節約をしていました。 
今みたいに100均なんてなかったしね。 
 
それにしても、本人さえ忘れていたそんなことを覚えているなんて、侮れないぞ我が娘。 
あと、何を覚えているのやら...。 
お願いだから、よそではしゃべらないでね。 
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▼コメント(2)
名前:Rietty  2007.01.05 20:14:05
青りんごさん、あけましておめでとうございます。  
今年の初コメントをどうもありがとうございます。  
かま板表札は、外から見るとかなり小さめでした。  
確か、裏には「紀×」と焼印があったような...。  
そうそう昨日作り直しましたが、「れん」の「営業中」の札は、実は食器が入っていた木箱の蓋でした...種明かしでした~♪  
名前:青りんご  2007.01.05 17:29:06
かまぼこの板で表札・・・笑っちやいました。  
ごめんなさい!変な意味じゃなくて楽しい方だな~と思って・・・確かにかまぼこを食べた時  
この板何かに使えないかなぁ~とは思いますよね。板の質といい厚さといい捨てるのはもったいないような・・・私も利用法をあれこれ考えた事はありますが特に何かの形に変身させた事はなかったです。表札とはその発想・・・あっぱれですね。それを覚えていた娘さんにとってもいい思い出なんじゃないですか!  

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日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
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「をかし(おかし・い)」 
笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。興味深い。おもしろい。風情がある。情趣がある。優れている。立派だ。ほほえましい魅力的なさま、心をひきつける趣深いさまを表す意。 
(大辞林より抜粋) 
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