■気風のいい子ども達と、しまり屋の親達
この時期の子供達は、下手をすれば親よりもお金を持っていたりします。 中には、「全部で△万円になったよー!」と、本気で羨ましくなるような報告をしてくれる子もいます。
だから、子どもだけで買い物に来ると、とても羽振りがいいのです。
横でちゃちゃを入れる大人がいないから。
この子にお金を持たせたら、きっと際限なく使うだろうな...という子どもの親御さんは、ちゃんと心得ていて、「れんに行くなら、お札は持っていったらダメよ~」と送り出していたりします。
あらら...そんなあ~...ちょっと残念。
とはいえ、私もきっと同じことを言ったことでしょう。
そして今日は、小さなお客様から、あまりにも可愛くてほのぼのとした気持ちにさせられた、お母さんとこの子たちのお話を聞きました。
「お母さんはね、みんなにたくさんお年玉をあげちゃったから、すっかりお金が無くなっちゃったの。だから、あなたたち お母さんに少し貸してくれないかしら?」
この言葉が嘘ではないと感じ、「お母さんは困っているんだ!」そう素直に信じた子供達は、頼まれるまま、それぞれのお年玉から、5000円~7000円ずつをお母さんに渡したのだそうです。
その子は兄弟が多く、一番下の子はまだ4歳位です。
合計がいくらになったのかは分かりませんが、すぐに気持ちよく貸してあげた、お母さんを思う優しさと素直さが、なんて可愛いんでしょう!と、嬉しくなってしまったのです。
たまに、「お母さんにお年玉貸したら、全然返してくれないの。きっとお母さん返す気ないんだよ。」
とか、「お母さんが預かっておくね。なんて言っていたけれど、きっと使っちゃっているんだよ。」なんて、ここで不満を漏らしていく子どもも居たりします。
お母さん達!観察されていますよー(笑)
子供たちが不信感を抱く前に、本当に預かった証拠の通帳を見せてあげるとか、ちゃんと返してあげるとかしないと、私にとっても耳の痛い台詞を、ここで聞く羽目になります...。
でもでも、この時期は親御さんにとっては、金欠の時なんですよね。
暮から続くお付き合いと、おせちのご馳走代、子どものお年玉etc.
そう...だって、カフェも暇ですもの...。
だから、気風良くカゴにポンポンと商品を入れる我が子や我が孫に、「そんな高いのダメ」と、ストップを掛けたくなるのでしょう。
100円に「そんな高いの!」と言われると、ちょっと辛いものがありますが...(シュン…)、分かりますよ~その気持ち~!