■ ― 柄にもないたわごと ―
社内検査でした。
これは、道内某所の終末処理施設に設置予定の生物脱臭塔補強枠という製品です。
え?何の事だかさっぱり?
そうですよね?
う○この臭いを取る装置の一部です。
皆さんお世話になってますよね。 ^−^)
やはり仕事の記事は、絵も文章も地味になってしまいますが、こんな仕事もあるんだ、という事でお付き合いください。
鉄骨の建築物、鋼構造物工事以外の、こういった仕事をおおまかに製罐(せいかん)といいます。
特に、こういう公共施設関連の製品検査は寸法にシビアで、生きた心地がしないですね。 A^−^;)
鉄は、熱を加えると膨張し、冷えると収縮します。
この時に、元に戻るだけならいいのですが、一度熱した鉄が冷めると、元のサイズ以下に縮んでしまうので厄介なのです。
それが原因で、曲がりや歪みも出てしまいますので修正が必要になる時も多々あります。
パーツの時点で精密に作るのですが、出来上がりが長くて複雑な物(熔接箇所等が多いもの)ほど収縮して、穴のピッチサイズが詰まったりします。
検査では±1~2以下の場合が多いので、5mを越える製品ではかなり苦労します。
まぁ、逆に考えると、こういう場面が腕の見せ所であり、職人冥利に尽きるといえばカッコイイですかね。^−^;)
自分が経験してきた様々なケース(失敗含め)、そして、これをこうしたらこうなるという想像力を駆使して製品を完成させます。(やっぱりカッコよすぎますかね、ごめんなさい)
長引く不況に、まずコストありきという流れで、仕事をいただくのがなかなか難しいですが、それでも「いい仕事」を続けていく事こそが、うちの持ち味だと思い、頑張るしかありません。
震災後、早速鋼材の価格高騰に品不足、特に北海道は厳しい状況に苦戦を強いられそうですが、被災地の方に比べたら、なにくそ!ですよね。
我々以上に観光業界等、すでに震災の影響が色濃く現れている方が殆どでしょうが、自分だけではない、みんなで頑張って乗り越えるしかありませんね。
柄にもないたわごとになってしまいました。
有限会社 藤鉄工
フジテッコウ