■地平線の見える町。
神奈川県に住んでいた頃、別海出身の友達がいました。 その頃、北海道に行ったことがなかった私は、別海と聞いても位置が全く分りませんでした。
そこでもう一人の友達に尋ねると、「釧路の近くで人より牛の数の方が多いところ。広大な平原だから地平線も見える。だから、別海の人は視力がみんな3.0もある。」という答えが返って来ました。
3.0?まさか!?
と疑ったものの、北海道の人は毎日のように鮭とカニとじゃがいもを食べていて、ちょっと人里を離れると熊がたくさんいるのが北海道!というイメージを持っていたので、もしかしたら本当かもしれないと思ってしまいました。
それで今回、490kmの道程をCamCarで走り到着した別海。
あの話は半分は本当だったと確認しました。
地平線の見える町別海は、見渡す限り広大な緑の牧草地が広がっていました。
そして、日本最大の牛乳生産量を誇る町らしく12000頭の牛が放牧されているので、町じゅうがあのかぐわしいにおいに包まれています。
牧草ロールがあちこちに転がる風景は、まさに北海道そのもの。
まっすぐ続く田舎道は、このまま地球を1周してしまうかの如く続いています。
真偽のほどは定かではありませんが、これなら視力3.0もアリかもしれないような気がしてしまいました。
そして、別海が釧路に近いというのは誤った認識で、すぐそこに根室があるという、日本の西の端に近い位置にあることも分りました。
ですから『別海町パイロットマラソン』は、日本最西端で開催されるマラソン大会でした。
別海町では、町を上げて選手たちを歓待してくれました。
42.195kmをバテることなく完走出来たのは、大会ボランティアの方たちの温かいサポートのお陰です。
水・スポーツドリンク・オレンジジュースなどのドリンクが用意された8ヵ所の給水ポイント。
7ヶ所のスポンジサービス。
バナナ・氷砂糖・梅干し・塩などのエイドが用意されたポイントが4ヶ所。
色々な大会を経験している影むしゃ情報によると、こんなにサービスが充実している大会はあまりないのだそうです。
有難いことです。
今回、私は心ひそかに二つの誓いを立てていました。
「どんなに苦しくても絶対に歩かないこと。」
「収容されない限りは絶対に完走すること。」
お陰様で自分への約束を果たすことが出来ました。
記録はどうあれ満足です。
『完走』が精神へのご褒美でした。
そして、頑張った肉体へのご褒美にはシェフ影むしゃからこれらがサービスされました。
たんぱく質の補給メニューだそうです。
7年ぶり位に食べた北海シマエビは尾岱沼産です。
伝統的な打瀬舟漁で獲れるシマエビは格別の味でした。
サロマ産のホタテは、参加賞でいただいた別海のバターでソテーしてくれました。
牛ステーキはにんにくバター醤油味。
疲れていても食べられるものです。
丈夫な胃にプレミアムモルツで乾杯♪をしました。
甘いものも忘れていません。
柳月スイートピアガーデンでケーキ。
もちろんこれだけではなく、占冠道の駅のソフトクリーム、足寄「松月堂」のケーキとどら焼きとソフトクリーム(←ソフトはすっごくおススメ)、夕張のソフトクリーム。
食べ過ぎですね。
お陰でちっとも痩せませんでした。
そうそう。
1300人弱のエントリーだった今回のマラソンでは、ゴール先着1000名に鮭の山漬けがプレゼントされたのですが、めでたく二人でゲット。
大判バスタオルにバターにアイスクリームに牛乳にスポーツドリンクに鮭汁もいただいて、本当に至れり尽くせりでした。
別海町の皆さん、どうもありがとうございました!!
さて、一昨年に始めたランニング。
その年、定山渓の大会5kmの部に初参加。
同じ年、苫小牧の大会5kmの部に参加。
昨年、苫小牧の大会のハーフに参加。
そして今年、伊達の大会の10kmに参加。
そして今回の別海でフルマラソン参加。
膝の手術などもしているので、少々無謀だった感は残りますが、終わり良ければすべて良しです☆
来年の目標も出来ましたよ(*^^)v