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[2007.02.06]
■ほろ苦~いチョコレート物語
5日からの「れん」の営業のために、久々に食材の買い物で、あちこちの店へ足を運びました。 
 
すると、どこの店もバレンタインコーナーを設置していて、女性のお客様で大賑わい。 


中には、「インターコンティネンタルホテル」や「マンダリンホテル」や「ゴディバ」の物など、この時期しか伊達では手に入らないようなチョコレートも販売しているところもありました。 
 
昨日の「れん」のお客様が話していました。 
「ゴディバのチョコレート美味しかったぁ」 
「自分に買ったの?」 
「そうそう♪」 
最近は義理チョコをあげる数も金額も減ってきていると聞きますが、あの群集の中には、彼女のように「自分のために」選んでいるOLもいたのね...。 
 
さて、チョコレート。 
私にはバレンタインデーのチョコレートに纏わる、ほろ苦い思い出があります。 
それは、高校一年生の時のことでした。 
 
その人は、同じクラスだったY君でした。 
Y君は、サラサラヘアーで背が高く、みつはしちかこさんの「チッチとサリー」…(古っ!)の、サリーにそっくりでした。 
「チッチとサリー」の愛読者だった私は、入学式で一目ぼれ。 
 
でも、めちゃくちゃ奥手の私は、そんな素振りは全く見せず、教室でY君の声が聞こえるだけでドキドキ、目が合えば慌てて目を逸らし、まるで嫌っているかのよう。 
側を通られたものなら、もう倒れそうなくらい...という調子でした。 
そして、そんな毎日が10ヶ月ほど過ぎ、2月になった時、私の想いを唯一知っていた親友のMが、遂にしびれを切らしました。 
 
「チョコレート渡しなさいよ!私が呼び出してあげるから!」 
「うん...」 
私は彼女に背中を押され、Y君にチョコレートを渡す決心をしたのです。 
 
当時はまだ「義理チョコ」「友チョコ」「自分チョコ」なんていう言葉はなく、「好きです。」の意味しかありませんでした。 
だから、その時期にチョコート売り場へ行くのは、”私は好きな人にチョコレートを渡します!”と、宣伝しているようなもの。 
 
うろうろしているところを見られたらどうしよう...と、選んでいる間中ドキドキしていました。 
 
周りを気にしている割には、どれにしようかと一時間も迷い、私が選んだチョコレートは、今は売り場から消えてしまったF社の「ペンシルチョコレート」でした。 
そしてその帰りに、手芸屋さんでデニム生地とファスナーとフェルトの布を買って帰りました。 
 
家に帰った私は、早速作業に取り掛かりました。 
出来上がったのは、大好きなスヌーピーのアップリケを施したデニム地の筆入れと、フェルトで作ったマスコット人形でした。 
仕上げに、その筆入れの中にペンシルチョコレートを入れ、マスコット人形と一緒に綺麗にラッピングをしました。 
もちろん手紙も書きました。 
 
さあ、後は渡すのみ。 
 
もう心臓はバクバク、頭は真っ白。 
極度の緊張で、どこで渡したのかなんと言って渡したのか、記憶がすっぽり抜けているのです。 
ただ、おぼろげながら覚えているのは、「彼女いるから付き合えないけれど、友達になろう」みたいなことを言われたということだけ。 
 
そう、要するに失恋したのです。 
生まれて初めての私の告白は、見事に砕け散りました。 
 
後日、優しいY君は友達としての気持ちからか、私があげたマスコット人形を鞄に下げてきてくれたのです。 
そんなことされたら、女の子は期待しちゃうのにね。 
お陰でなかなか忘れられずに、クラスが変わるまで辛い日々を過ごした記憶があります。 
 
あ~ほろ苦いなあ...。 
 
それから3年程して、偶然横浜でY君と再会しました。 
サラサラヘアーはアフロに変わり、ギョッとして見ていた私に、Y君は軽く会釈をしてくれました。 
でも、もうなんのドキドキ感も感じなかった私は、同じように会釈をしただけで、お互いそのまま通り過ぎたのです。 
 
その一ヶ月くらい後のこと。 
突然Y君から電話が掛かってきました。 
...彼女と別れたのかな...今頃遅いわよ...ってことで、それっきり。 
う~ん苦い...。 
 
若かったなぁ...。 
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▼コメント(11)
名前:Rietty  2007.02.11 07:11:30
ま まるちゃん...。  
あまりにも鈍すぎます..(笑)  
 
卒業式で、「第二ボタンをください!」と言ったことは、彼女にとってものすごい勇気を出しての「告白」だったのに...。  
 
でも、それで終わってしまったから、切ないけれど美しい思い出として、記憶に残っているのでしょうね。  
 
その時、もしハッピーエンドになっていたら、ここでこうして”まるちゃんのコメント”をいただくこともなかったのかもしれません。  
人の出会いとは不思議なものですね。  
 
名前:まるちゃん  2007.02.10 23:22:28
中学、高校とそんな良い思いでなかったな~~~  
このイベント自体はもう存在していましたよ。きっぱり。  
唯一の思いでと言ったら中1が終わるときに学生服の第2ボタンを女の子に交換しようと言われて上げたことです。  
で、その意味を知ったのが社会人になってからです。  
大好きな子だったからなおさら悔しくて。  
同じ高校に進学したのに、入学式を待たずにどこかへ転校してしまいました。 
名前:Rietty  2007.02.09 23:53:19
つよぽんさんご注文のバレンタインギフトが、たった今出来上がりました。  
 
「れん」は、「連」でもあります。  
 
この場所で、老若男女問わず、素敵な出会いの輪が広がって、「連なって」いくことも期待しての命名なのです。  
名前:つよぽん  2007.02.09 19:13:45
は~い♪(*^ ▽^)ノ⌒☆  
私も再会を期待して、来月のれんの営業日をまた楽しみにしてます。  
riettyさん、れんはおいしいお食事だけじゃなく、かわいい出会いも用意してくれてますね☆ 
名前:初雪かづら  2007.02.09 14:20:23
こんにちは♪  
あの日の何名かの中につよぽんさんがいらっしゃったのですね。  
どの方かしら。。。(想像)  
もう、ぜひ抱っこしてやってください(^v^)  
ほんと、私も営業日が待ち遠しかったんですよ。何をいただいても美味しいですよね!  
ではまたおRiettyさんとつよぽんさんに会いできるのを楽しみにしています。 
名前:Rietty  2007.02.08 22:51:00
つよぽんさん こんばんは♪  
先日は、ご来店いただきましてどうもありがとうございました。  
お食事、お褒め頂いてとっても嬉しいです!  
つよぽんさんからのご注文のバレンタインギフト、少しずつ準備が出来ていますよ。  
お渡しする方々に喜んでいただけるように、私も腕に撚りをかけて作りますね~! 
名前:つよぽん  2007.02.08 15:38:36
れんの営業日待ってましたー!ほんととてもおいしくて、ランチボックスで販売してくれないかなぁ、と思いながら食べてました。今年の私のバレンタインは、全てれんメイドです。‘お世話になってます’ギフトばかりですが、riettyさんが作ってくれると、ありがとうの気持ちも倍増で伝わるプレゼントになりそうです♪  
私が行った時、初雪かづらさんもいらっしゃいましたね。なんだか楽しそうにたくさんおしゃべりしてて、私も混ざりたいと思ってました。私も次回、あのかわいい赤ちゃん抱っこさせていただきたいです。初雪かづらさん、よろしくお願いします(^-^)v 
名前:Rietty  2007.02.07 22:55:57
初雪かづらさん こんばんは☆  
「和菓子」をバレンタインデーに。  
なんて気が利いているんでしょ!  
その先輩、きっと生涯忘れないでしょうね。  
 
昨日はご来店いただきまして、どうもありがとうございました。  
娘さん、ますます可愛くなりましたね。  
泣かせてしまったけれど、泣き顔もまたとってもチャーミングでしたよ。  
あんなに可愛いかったら、パパは早くも将来のことを心配しているのではないですか?  
 
お食事、お気に召していただけて嬉しいです。  
どうぞ、また娘さんとご一緒にお越しくださいませ。  
私も懲りずに、抱っこさせていただきますので(笑)  
名前:初雪かづら  2007.02.07 22:05:45
こんばんは♪  
初々しい頃、私にもありました。。。  
チョコレートが苦手な先輩のために和菓子をラッピングして渡したことがありました。  
懐かしいですね。  
 
昨日はごちそうさまでした。どれもこれもおいしくて、至福のひとときでした。  
夫もとても満足していて、「毎日でもいい」ですって。  
娘はしっかり人見知りが始まっていますが、またおじゃまさせてくださいね~。 
名前:Rietty  2007.02.07 21:49:54
青りんごさん こんばんは☆  
うふっ...お互い可愛い頃があったのですね。  
でも、名前を書かなかったなんて、私に負けず劣らずシャイですねぇ。  
手編みと言えば、セーターを夢中で編んでいて、出来上がったらワンピース丈になっていた...なんてこともありました。  
途中で気付かないところが私なんですね...これが。 
名前:青りんご  2007.02.07 18:01:54
ほろ苦い…と言えば私はバレンタインではないのですが、やはり高校生の時同学年のH君(クラスは別)がとても気になる存在となり  
でも、結果的には思いは直接伝える事はなく…住所を調べ(どうやって調べたかは覚えてないのですが・・・)手編みの手袋を家に送ったのです。名前はたぶん書かなかったと思うんです。でもその手袋を部活(卓球部)の時にはいていたのを見た時には嬉しかったなぁ~!  
今考えると…恥ずかしいやら、懐かしいやら…私もやはりほろ苦い思い出かなぁ~!  
…そんな事ふと思い出しました。  
それにしてもY君がわざわざ電話をくれたとは、再会した時にちょっと後悔したのかも…  
でも、バレンタインの時期にはY君もRiettyさんの事懐かしくいつも思い出しているかも知れませんね。定番のハ−トチョコではなく  
手づくりのペンケ−スに可愛いペンシルチョコ,プラスマスコット!…すごく心がこもってて私が男の子だったら…ぐぐっと来ちゃうんだけどなぁ~!  
 
 
 
 
 
 
 

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☆ブログの解説 
日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
「いと」 
1)非常に。大変。事態が並々でないさま。本当に。  
「をかし(おかし・い)」 
笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。興味深い。おもしろい。風情がある。情趣がある。優れている。立派だ。ほほえましい魅力的なさま、心をひきつける趣深いさまを表す意。 
(大辞林より抜粋) 
さて今日は、どんな「いとをかし」に出会えるかしら...。 
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