■「れん」のギャラリーをちょっとご紹介しますね。<その2>
店内の壁をを飾る物をご紹介するシリーズの<その2>です。 高価な物は何もないのですが、どれも思い入れのあるものばかりです。
~「SEIKOSYA」の振り子時計です。
「精工舎」はたしか、服部時計店(現 セイコー株式会社)の製造部門として出来た会社のはずです。
これは、東京の下北沢のアンティークショップで、一目惚れして買い求めました。
ただし、私はコレクターではないので、あくまでもパッと見。
壁の高い所に掛かっていたのを、手にも取らずに「あれください♪」と言って買ってきたのです。
家に帰ってよく見たら、振り子ののぞき窓に、字を消した跡がありました。
どうやら、どなたかの結婚式の記念に作ったもののようです。
でも、「れん」でも壁の高い所に掛けたので、「跡」は全く見えません(笑)。
だから気にしなーい。
使い方も良く分からずネジを巻き過ぎて、ぜんまいを切っってしまったので、振り子がならなくなってしまいました。
~二枚の写真と絵葉書を組み合わせた壁掛けです。
「れん」のトイレに飾ってあります。
左上は、昭和30年頃の銀座の写真です。
車を見れば、その古さが分かりますよね。
車に詳しい方なら、きっと車名も分かるはず。
写っている店は「富士真珠」。
当時、父が勤めていた会社です。
現在は銀座店はなくなり、赤坂のホテルオークラにのみ、店舗を構えているようです。
父が亡くなったとき、神楽坂のお寺で葬儀をするために、父のお骨を抱えて飛行機に乗って行ったのですが、母はお寺に向う前に、この「富士真珠」に立ち寄り、父を送るための真珠のネックレスを買いました。
その下の写真は、ほとんど気付く方はいらっしゃいませんが、実は若き日の父です。
田宮次郎(古っ)似の結構なイケメンですよ(笑)
なにやら難しい顔をしていますが、父の得意な表情でした。
そしてそのとなりは、ご存知「竹久夢二」の絵葉書です。
夢二の絵はとても好きなのですが、彼の絵に出てくる和服の女性は、父方の祖母に良く似ているのです。
だからなんとなく、父の側に置いてみました。
~これも竹久夢二の作品です。
私が大好きな椿の木の周りを手を繋いで遊ぶ子供たち。
私が小さかった時、近所のお兄ちゃん・お姉ちゃん・年下の子達と大勢で、誰が誘うことなく総勢10人位の子供たちが原っぱに集まり、鬼ごっこ・かけっこ・かくれんぼ・缶けり・花いちもんめ・かごめかごめetc.ありったけの団体遊びを皆でして遊びました。
一番好きだったのは「缶けり」。
あまり好きじゃなかったのは、「かくれんぼ」。
隠れている時の、ワクワクドキドキの内は良いのですが、なかなか見つけてもらえない時は、とても不安な気持でした。
大概はからかわれて、わざと見つけてくれないのです。
だから好きではありませんでした。
その原っぱには、大きな桃の木がありました。
だいぶ老木でしたが、一本の木の半分は白い花、片方はピンクの花が、それは見事に咲く木でした。
この絵を見ると、その桃の木と、先日のブログで紹介した椿の木を思い出します。
さてこの絵、夢二にとっても「椿」はとても身近なものだったようで、故郷を象徴する物だったようです。
そんな想いを込めた絵だから、私も惹かれたのかもしれません。
~このポスターは、フランスのお菓子メーカー「デレスポールーアヴェス」のチョコレートドリンクの広告を復刻したものです。
たくさんの商業広告を手がけたデザイナーのAnonyme(アノニム)の作品です。
「れん」オープン前に、ネットであれこれと迷った挙句、選んだポスターです。
子供達の表情がとても可愛いのです。
だから、駄菓子ルームの天井に貼ってあります。
以上4点、「れん」の雰囲気作りに一役買っているものたちです。
ご来店の際には、なんとなくチェックしてみてくださいね♪