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[2007.02.27]
■大きくなったら何になりたかったですか?
昨日のレッスンのお客様は、8歳と9歳の女の子3名でした。 
 
今まで見ず知らずの人に、せっかく出会えたのだからと、グループレッスンの時には、私は自己紹介から始めることにしています。 
 
紹介してもらうのは、名前・どこから来たのか・得意なことはの3点。 


「○○ゆきです。福岡県から来ました。得意なことは縄跳びです。」 
「○○あやです。福岡県から来ました。得意なことはマラソンです。」 
「○○ひよりです。奈良県から来ました。得意なことはフラフープです。」 
 
う~ん、三人とも立派です。 
この位の年齢の時、とっさに得意なことがパッと言えるなんて、すごいと思いませんか? 
 
それぞれの自己紹介に私が質問を加えても、三人とも全て即答で、ハキハキと答えてくれました。 
「う~んと...」と考え込んだり、モジモジしたりというところが全く無いのです。 
ほんとしっかりしている! 
こうして、連絡ゴンドラの中は和やかに楽しい雰囲気で、目的地のレッスンゲレンデに到着しました。 
 
福岡からの二人は昨年一度だけ、リフトを使わずに遊んだだけで、ほとんど滑れません。 
奈良からの子は、全く初めてでした。 
けれども、このしっかり者の子供達、結構難しい説明もきちんと理解して、なんでも言われたとおりにできるのです。 
頭で理解して、体で表現できるというのは、大人でも簡単なことではありません。 
もうここまで来ると、「ただ者ではないな...この3人」といった感じでした。 
 
歩く練習と止まる練習を終え、ペアリフトに3回は乗れる時間を残して、いよいよリフト乗車♪ 
初めに「ひよりちゃん」と乗りました。 
「何か習い事はしているの?」 
これは、レッスンの参考にもなるので、毎回どの子にも必ずする質問です。 
「ピアノとスイミングと英語」 
「ピアノの前は、エレクトーンを習っていたの。書き方教室も行っていたけれど、忙しすぎるから止めたの。」 
「そんなに色々習ってたら、遊ぶ時間もないでしょ?遊ぶ時は何して遊ぶの?」 
「”どうぶつの森”のゲーム」 
「ひとりで遊ぶの?」 
「通信でお友達と遊ぶの」 
ひゃ~!子どもの遊びも随分ハイテクになったのね。 
とっても驚いてしまいました。 
 
今まで習い事についての質問をして、「何も習っていない」と答えた子は、たったの一人でした。 
さらにビックリするのが、ほとんどの子がどの習い事もイヤイヤではないということ。 
「偉いなあ...」と思いながらも、「子どもが外で遊ばないなんて...」と思ったり、ちょっと複雑な心境になります。 
 
次に一緒に乗ったのは「あやちゃん」。 
あやちゃんは、塾で算数と英語を習っていました。 
あやちゃんとゆきちゃんは姉妹なのですが、二人ともお受験組で、有名私立小学校に通っています。 
そしてお父様は、お医者様でした。 
 
「あやちゃんは、大きくなったら何になりたいの?」 
すると、元気な声で「精神科のお医者様」という答えが返ってきました。 
なんて素晴らしい! 
きっと、お父様が立派な方なのでしょう。 
「そう。素敵な夢ね。そしたらたくさんお勉強をしないとね。お勉強は好き?」 
「はい。」 
あ...はい...恐れ入りました...。 
 
次は、「ゆきちゃん」とお話しをしました。 
「ゆきちゃんは大きくなったら何になりたいの?」 
すると、はっきりと「フジテレビのアナウンサー」という答えが返ってきました。 
「へ~!テレビ局まで決めているのね。アナウンサーなら色んなお話ができないといけないから、たくさんお勉強をしないとね。読書は好き?」 
「はい。字の小さな分厚い本が好きです。」 
あ...はい...恐れ入りました...。 
 
8歳9歳の頃の私といえば...。 
エレクトーンが出始めた頃で、新しもん好きの母に勧められるままに、気乗りのしないままに始めました。 
エレクトーンは、母がパートでコツコツ貯めたお金で買ってくれました。 
ところが、外で遊んでばかりでちっとも練習しないので、なかなか上達もせず毎回先生に叱られるので、半ばイヤイヤ通っていたのです。 
けれども、買ってもらったエレクトーンを前に「止めたい」と言えず、結局7年も習っていました。 
でもさっぱり、ものには成らずで...「お母さんごめんなさい。」って感じ。 
 
とにかく体を動かすのが大好きで、熱があっても体育のある日は絶対に休まない!という子だった私。 
「大きくなったら体育の先生になりたい」という夢をこの頃から持っていました。 
その夢は、事情があって諦めたのですが、10年以上も温めていました。 
 
夢を諦めなくてはいけなかった時は悲しかったけれど、今こうして子どもの頃の夢にちょっとだけ近い仕事をさせていただいてることに、とても幸せを感じています。 
ひよりちゃんの夢は、残念ながら聞き損なってしまいましたが、あやちゃん、ゆきちゃん達三人の夢が、どうか叶いますようにと願いながら、二時間のレッスンを終えました。 
 
そうそう滑りはもちろん、三人ともちゃーんとターンをしながら滑れるようになりましたよ☆ 
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▼コメント(4)
名前:Rietty  2007.03.11 06:34:36
Mママさん おはようございます。  
少子化問題...そうですね...。  
それに、子供への虐待事件が毎日のように報道されたり、苦肉の策の”赤ちゃんポスト”が登場したりする中で、敢えて「保母さんになりたい」と夢を語るMママさんのお子様は、ほんとに素敵だと思います。  
もし夢が叶った時のご報告を楽しみにしていまーす♪  
ところでMママさんの子供の頃の夢は、なんだったのかしらん? 
名前:Mママ  2007.03.10 07:33:09
おはようございます。最近のお子さん達は凄いですね~しっかりしてる!  
家の娘も小学校の頃は4つ習い事をしてその送迎に追われていた私です。上の子もいるのでスイミングなんかは下の子を入れて上の子を迎えに行くピストン輸送を1年しました( ̄∇ ̄;)  
 
わが家の娘もつよぼんさんの様に保母さんになりたい夢を持っていてその為の高校を考えて勉強も頑張ってるかな!?  
でも小子化問題とかもあるので、違う職の方がいいのでは?と母は考えてしまいます。 
名前:Rietty  2007.03.04 23:21:56
つよぽんさんのお友達のお父様、なんて素敵なんでしょう!  
体力勝負の漁師の仕事、楽しく長く続けられると良いですね。  
夢は、どんな事情や障害があっても、決して諦めない強い気持ちがあれば、年齢に関係なく叶えられるものなのかもしれません。  
そう言えば、我が母”八重ちゃんも子どもの頃からの夢「駄菓子屋さん」を、70歳にして叶えました。  
二人で有り金はたいて、名実共にゼロからのスタートでしたが、多くの人に支えられて、お陰さまで今年で5年目に突入します。  
母ももうすぐ74歳になりますが、いつまでも元気で、子供達に慕われる「れんのおばさん」で居て欲しいと、切に願う今日この頃です。  
つよぽんさんも、新たな夢が見つかると良いですね☆  
見つけたら、こっそり教えてね♪  
 
名前:つよぽん  2007.03.04 18:56:32
riettyさんが受け持ったお子様達が語った夢、ほんとに具体的でびっくり。私は保母さんなりたいと思ってましたが、結局全然違う職業につき、今は保母さんになりたい気持ちはこれっぽちもなくなってしまいました。夢見ていた職業につく人は少ないと思うのですが、私の友人のお父さんがすごいんです!50代にして、長年の夢を叶えました。その職業『漁師』です!!自営業されてるお父さんなので、今は週末だけ漁師のようです。でもちゃんと、船も漁業権も買い、獲れた魚は漁協に持っていってるとか。夢って、何歳であろうと叶えられるんだなぁ、とそのお父さんの情熱に感心してしまいました。 

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