■駄菓子ルームの番台から~<その1>
昨日は母の通院日だったので、駄菓子ルームを店番を引き受けました。 春休みなので、小さい子から高校生まで、次々と訪れる子供たちを、私は番台に座り久々にウォッチングしていました。
いつもは、お姉ちゃんとお父さんと来てくれるH君。
昨日は、お姉ちゃん抜きで叔母さんと思われる女性とご来店でした。
兄弟は、親をめぐるライバル同士。
でも、今回はそのお姉ちゃんがいないので、いつになく落ち着いた様子。
二歳なりにゆったりと駄菓子を選んでいました。
ライバルがいると、ついつい出てしまう我儘もないし、「それはダメ」とか「そっちじゃなくてこっちにしなさい」とか、そんなことは叔母さんは言わないので、安心して選んでいるのです。
それでも、お気に入りの「かぎっ子チョコ」は外さずに、しっかりとカゴに入れていました。
小さい手で満杯になったカゴを提げ、ご満悦で会計を済ますと、急いで帰って行きました。
家にお姉ちゃんはいないのかしら?
帰ってから喧嘩にならないのかしら?
私はちょっと心配でした。
お次は、高校生の5人グループ。
今流行の着こなしなのか、ズボンを腰骨下まで下げた”パンツゴム丸見えルック”でご来店でした。
友達を連れて来た男の子は、「おお!しばらく振りだあ!」と入って来るなり、カゴを持って駄菓子を選び始めました。
連れて来られた男の子は、「おお!スゲエ!」と感嘆の声を上げ、同じようにカゴを持って次から次へと駄菓子をカゴに入れ始めました。
「オレ、宿研(宿泊研修)の時も、ここでお菓子買いまくったんだ♪」
「そんな前から来てたのかよ」
...ということは、彼らは高一ね。
高校生にもなると、背は高くなるし顔は大人っぽくなるしで、私は彼の小学生の頃の顔を思い出せませんでしたが、母なら分かるかもしれません。
ここに居ると、子どもたちの成長を見ることが出来ます。
それは、とても楽しいことです。
さてお会計の時、5人の内の1人の財布を見て驚いてしまいました。
それはルイヴィトンの財布でした。
駄菓子を買いに来た高校生が、ルイヴィトンから450円を出したのです。
イマドキノ高校生は、ヴィトンの財布なんか持っているのね...。
でも、周りに話したら、結構みんな持ってるらしい...。
はあ...。
ああ、そう言えば、ビニール袋に入れた1円玉を185枚持って買い物に来た小学生がいたと母に聞いたけれど、そういうのは安心しちゃう。
いつの日かその子も、ビニール袋からヴィトンへ進化していくのかしら?
それでは、<~その2>でまたレポートしますね。