「いとをかし」な日々

1985年の2月3日。 
 
栃木県日光市で娘は生まれました。 


病室から見た窓の外には白い雪。 
 
日光は雪の多いところではないので、当り前の景色ではありませんでした。 
 
だから。 
迷わずに。 
名前は『雪』と名づけました。 
 
1985年は、忘れもしない日航ジャンボ機の墜落事故があった年です。 
 
26年経ちました。 
 
そして今年は大震災。 
 
多くの命が犠牲になった年に生まれ。 
多くの命が犠牲になった年に結婚。 
 
偶然ではあっても、不思議な巡り合わせを感じます。 
 
命の尊さを知り、幸せの意味を知る。 
娘の誕生と結婚は、その課題を天から与えられているような気がしてなりません。 
 
2011年7月16日。 
今度は、あの時の雪のようなドレスを着た娘が、チャペルのドアを開けて現れました。 
 
ついさっきまで、控室ではしゃいで笑っていた娘とは別人でした。 
 
「また生まれ変わったね。」 
 
そんな気がしました。 
 
純白の雪の白さに習って、いつまでも純真無垢な心を持ち続けてほしい。 
そう願って止みません。 
 
新郎は、南国宮崎県出身。 
 
背景も何もかも、それぞれが持ち合わせないものを持つ人同士のご縁です。 
 
きっと、お互いに補いあい励まし合って、与えられた課題に近づいていくことでしょう。 
 
その道を歩き始めたふたり。 
末永く幸あれ！ 
 
 
ヘアメイク完了！ 
これからドレスに着替えます。 
この時の私は、いつもと変わらない娘に、半ば呆れ顔・・・。 
 
 
新郎もお着替え中~！ 
 
 
挙式が終わり、写真撮影☆ 
涙でぐしゃぐしゃの母を前に、満面の笑みの娘。 
 
 
こんなにムシャムシャ食べる花嫁を初めて見た！！ 
 
 
エンゲージリング。 
永遠に・・・。