■春から秋の登山日記第一弾~紋別岳
朝起きたら...前日春コブラーとなって戦った(←そんな気分だったの)から、体中が痛い...(泣) おまけに、鏡を見たら顔も浮腫んでいる...。
はあ...、やっぱりちょっと無茶したかなあ。
「でも行くもんね♪春山♪」(←バカだねぇ…)
そんな朝を迎えた昨日は、お疲れ気味の背中をポンッと押してくれるような、とっても良いお天気♪
「はいはーい!行きますよ~有珠山さん♪」
準備を済ませた私は、八時半に迎えに行く約束をしていたHさんの自宅へ向かいました。
ところが向う途中の車の中で、いつもは聴かない周波数のラジオの放送を聴いて驚きました。
有珠山壮瞥側で熊の目撃情報があり、山開きは中止で入山禁止となったというのです。
あら~そんなあ~。
いいわ♪それなら、紋別岳に変更~!
急遽行き先を変更した私達は、早速登山口へと向かいました。
こんな風に、パッと行き先を変えられるのも、自宅から5分で登山口に到着する身近な山だということ、天気が今日一日良い予報だということ、何度も登ったことがある山だということからでした。
紋別岳は、登山口から登山ポストまでの最初がちょっとキツメ。
あっという間に汗が吹き出して来ました。
登山ポストのノートをめくると、いるいる♪知った名前が。
雪山もいいけれどこの時期は、芽を出したばかりの木々のお陰でとても見通しが良く、遠くには羊蹄山や二セコ連山・海・道南の山々を眺めることが出来ます。
頭の上では、様々な声の小鳥達が合唱や独唱をしています。
姿は中々発見できないのですが、声だけ聴いていても楽しくて足取りが軽くなりました。
それにしても、この時期はニリン草やエンレイ草の花に出会えるはずだと思ったのに、まったく見当たりません。
今年は遅いのね…。
そう思いながら歩を進めていき、4合目まで来てビックリ!
なんと、登山道が雪道になっています。
そこからは雪の上を歩くこととなりました。
同じ季節に登ったことがありますが、紋別岳の雪道歩きは初めてでした。
でもそれはそれで楽しく、キックステップでどんどん登り7合目に到~着~。
もう溜息…本当に素晴らしい眺めです。
そして私は、ある斜面に釘付けになりました。
オープンバーンのなんていい斜面!
あそこに雪がしっかり付いた時、テレマークで滑ったら絶対楽しいはず!!
今、これだけ残雪があるのだから、トップシーズンはきっといい感じよね...。
私の想いは、早くも来シーズンに飛んでしまいました。
さて、ここからは軽くアップダウンをしながら、尾根伝いに次のピークの前紋別岳を目指しました。
下りは、米袋を使って尻滑りで降りた方が早いくらいの雪...。
でもそんなことしたら、ツルツルとあらぬ斜面に落ちていってしまうので出来ませんけれどね。
だから、時折ズボズボと膝まで踏み抜きながらも、慎重に降りていきました。
尾根歩きは、左右両方の景色を楽しめるので、とっても得した気分になります。
7合目から、20数分で前紋別岳に到着しました。
今度は、羊蹄山から二セコ連山・洞爺湖・海・渡島半島etc.360度の展望です。
Hさんも私も無口になってしまい、しばしその景色に見とれていました。
すっかりそこの景色に満足した私達は、最後のピークは目指さずに引き返すことにしました。
途中、10名ほどの方々と行き交いました。
中には、苫小牧から一人でいらした方も。
その方も、「今シーズン初めての登山にここを選んだんですよ。」と話しておられました。
登山をしていて出会う方は、だいたい高年寄りの中高年の方々です。
若い方とはめったに出会いません。
人生、酸いも甘いも知り尽くした年代は、苦しさの後の楽しさの方が、ただ楽しいだけよりも何十倍も価値があることを知っているからでしょうか?
中高年が若者をリードできるような、手本となる山登りを提案して、その楽しみを伝えていきたいものだと、漠然とそんなことを思いました。
今回の登山は、天気にも相方にも恵まれ、無事に楽しく下りて来られました。
これから益々良い季節になります。
さあ!今シーズンは、精力的にどんどん登りますよ~☆
お次はどこに登ろうかな...。
~たちつぼスミレだけが咲いていました。