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[2007.05.13]
■心を痛めた沖縄二日目。
沖縄旅行二日目。 
前日、ぐったりと疲れてしまった私達でしたが、お互い「大丈夫?」を「おはよう」代わりの言葉にして、よっこらしょ…と起き上がりました。 
 
心配だった母も案外元気だったので、「予定通りの行程をこなせそうね。」と、南部観光バスツアーに合わせ、6時半に朝食を摂りました。 
前の晩、夕食を簡単に済ませてしまったので、ブッフェスタイルをいいことに、二人ともかなり食べすぎ(^^;) 


さて、二日目のスケジュールは~、 
観光バスは恩納村を8時25分に出発、計6軒のホテルを回ってお客様を乗せ(この時間が2時間…ちょっと痛いロスタイム)、最後の那覇市のホテルを出たのは10時半頃でした。 
 
ここからが観光の本番。 
首里城からスタートし~沖縄ワールド(玉泉洞)~ひめゆりの塔~琉球ガラス村の順にバスは巡って行きました。 
この日の宿泊は那覇市内のホテルで、ホテル到着予定は18時。 
「今日も乗り物の時間が長いなあ...。」少々不安がよぎりました。 
 
まずは首里城。 
この城は、いつ誰が最初に築いたのか、正確にはまだわかっていないのだそうです。 
けれども、城の原形は少なくとも14世紀後半にはできていたらしいことが、発掘調査によって明らかにされているとのことでした。 
度重なる戦争で、何度も焼けてしまった首里城。 
その度に再建を重ねて来たそうです。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日本古来の城とは決定的に違う、天守閣のない建築は、復元とは言え琉球王国として約450年間栄えた他国の歴史を物語っていました。 
 
中国・朝鮮半島・東南アジア諸国・マレー半島・日本などの影響を受けながら独自の文化を築いていったという琉球文化。 
10数年前に沖縄を訪れた時、お世話になった観光タクシーの運転手さんが、「沖縄の人間は、日本への郷愁よりも、琉球王国への郷愁の方が強いねー。」と言っていた言葉が、強く胸に突き刺さった気がしたことを思い出しました。 
 
難しく深い話は知りませんが、その昔、日本の薩摩藩による侵攻を皮切りに、1871年より始まった琉球処分によって、琉球王国を強制廃止して琉球藩を設置され、その後沖縄県となったと聞きました。 
第二次世界大戦の際の沖縄戦も然り、基地問題も然り、いつも犠牲になってきた沖縄の方々。 
タクシーの運転手さんの言葉に、私も納得せざるを得ませんでした。 
 
約一時間の首里城見学を終え、次の目的地「玉泉洞」がある「沖縄ワールド」へと、バスは向って行きました。 
 
玉泉洞一帯は、かつてはサンゴ礁の海が広がり、この海が隆起サンゴ礁の島となり、玉泉洞が生まれたのだそうです。 
その年月、実に30万年というから驚きです。 
日本第二の長さで、全長5kmと言われる玉泉洞は、890mのみが一般公開されています。 
洞窟の中は、常にポタポタと水が落ちてくるので、道は濡れていて滑りやすくなってる上、日頃運動不足の母はだいぶ足にこたえた様でした。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
幻想的で、ちょっと不気味でもある洞窟を歩いているとちょっとドキドキして、ついつい前後に人がいることを確認していまいました。 
 
そして、次は「ひめゆりの塔」。 
ここは誰もが知っている、悲劇の場所です。 
この場所に近づいた途端ただならぬ空気を感じ、気が付くと、日除けで被っていた帽子を外し、溢れる涙を止められない私が、塔の前で手を合わせて立っていました。 
 
10分ほど時間があったので、資料館を急いで見たのですが、この中で残念な光景に出くわしてしまいました。 
 
今回、どこへ行ってもそうだったのですが、ここでも中学校の修学旅行生に出会いました。 
資料として残されていた映像を見た時、ある中学生が言ったのです。 
「カラーならもっと迫力あるのにな。この手のやつは、ネットで配信されてるよな。」 
「なんてことを!」私はその時、その中学生の首根っこを掴まえて、説教したい衝動に駆られましたが、そこは我慢我慢...、でも、悲しくて残念で仕方がありませんでした。 
 
学校では、修学旅行前の事前学習はされていなかったのでしょうか? 
学校、あるいは家庭での歴史教育・平和教育の重要性を、この時切に感じました。 
きちんと歴史を伝え、命の尊さ・平和の大切さをもっと大人たちが伝えないと、これからの日本は大変なことになる!...そんなことを思いながら、「ひめゆりの塔」を後にしました。 
 
最後に向ったのは、琉球ガラス村。 
ここは、観光客相手のガラス吹き体験とガラス製品の販売を行うところです。 
とりあえずグルッと一周して、記念品だけちゃっかりといただいて帰ってきました。 
 
この日は、予定より少し早くホテルに到着しました。 
前日は部屋に入るなり、ベッドにバタン...だった八重ちゃん。 
やはり今日も同じでした。 
あー...いよいよ明日はホテルで過ごすことになるかな? 
足を擦る母を見て、またもや不安がよぎりました。 
そして少し休んでから、昨日食べ損ねた豪華ディナーへと出発をしました。 
向った先は、友達に紹介された沖縄料理の店「糸車」さん。 
 
地元の方が利用する、「家庭的で、おばあが作る料理って感じの店ですよ」という宣伝文句が気になって行ってみました。 
 
さて、この日の晩からは、東京からゲリラ的に参加した娘も加わり、賑やかな夕食となりました。 
私たちがいただいた沖縄料理は~ 
じーまみ豆腐・にがな合え・ミミガー合え・どぅるわかしー・昆布いりちー・らふてー・たーろむ田楽・イナムドゥチ・ひらやちー・ていびち 
でした。 
さあてこれらのメニュー、一体なんだか分かりますか? 
ふふっ...答えは明日ね~♪ 
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▼コメント(2)
名前:Rietty  2007.05.15 09:45:39
さとさん おはようございます♪  
是非是非、沖縄へ行って見てください。  
京都とは全く違う沖縄の風土に触れ、きっと五感がフル稼働します。  
探究心旺盛なさとさんなら、見るもの全てをカメラに収めたくなると思いますし、色んなお料理にチャレンジしてみたくなると思います。  
お酒は嗜むのでしたよね?  
泡盛・古酒もよりどりみどりでしたよー。  
 
名前:さと  2007.05.14 22:29:17
私はまだ沖縄に一度も行ったことがありません。読ませていただいて沖縄の歴史も悲しみも、また新しい今の沖縄も実際この目で見なければいけないなぁと感じました。  
 
平和は当たり前ではありませんものね。これからの日本はもっと幼い子供の頃からの教育が必要と常に感じますね。  
 
八重ちゃんもお元気でさっぱりわからない??お料理を堪能されて良かったです!  
しかしながら全然わからないなぁ??(笑) 

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☆ブログの解説 
日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
「いと」 
1)非常に。大変。事態が並々でないさま。本当に。  
「をかし(おかし・い)」 
笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。興味深い。おもしろい。風情がある。情趣がある。優れている。立派だ。ほほえましい魅力的なさま、心をひきつける趣深いさまを表す意。 
(大辞林より抜粋) 
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