■あっちでもこっちでもパクパクー♪
私たち三人、沖縄ではパクパクと実によく食べました。 ブッフェの朝食に始まる食欲は、留まることを知らず、あっちでもこっちでも食べてばかりで、ホント胃の休まる暇がありませんでした。
「れん」に居ると、まともな食事をほとんど摂らないので、その反動かも...。
そこで今回は、沖縄の食べ物のお話しです。
三日目はゆっくりと、8時前に朝食を摂りに会場に向った私たち。
「夕べ食べ過ぎたから、今朝は軽くていいね。」
ところが、昨日よりも豊富な品数で珍しくて美味しそうなお料理を目の前にし、さっきあんな話をした舌の根も乾かぬうちに、またもやお腹一杯食べてしまいました。
だって目が食べたがったんだもん...(^^;)
美味しかったお料理の一例~
お粥←トッピングがいいの!もずく・ひじき・にがな・ゴーヤいりち・アーサ・しま豚佃煮etc.・もずくのサラダ・もずくのてんぷら(さつまあげ)・バナナ...。
う~ん、お料理と言うよりも、そのまんまの食材がとても美味しかったのです。
沖縄は、周りがグルッと海だけあって、海産物はとても美味しいのですが、とくに豊富な種類の海藻類がとても気に入りました。
中でも「もずく」は、90%のシェアを誇るだけあり、料理のバリエーションも豊か。
朝食で出たものの一つに、ぬめり感が美味しい「もずくのてんぷら(さつまあげ)」がありましたが、一般的な天ぷらも市場で売られていました。
聞くところによると、雑炊も美味しいみたい。
そういえば昨年、「れん」で「もずくスープ」を作りましたが、なかなか美味で好評でしたよ。
アーサーはアオサのことですが、海に生えている様は、黄緑色が目に鮮やかで、まるで若い芝生のようでした。
恩納村には、赤土の被害を免れた沖縄唯一の干潟があるのですが、20年前からそこで「もずく」と「アーサ」の養殖を始めたそうです。
それから、ずっと食べたかった憧れの「海ぶどう」。
これは美味しいというよりも、楽しいという感じでした。
噛んだ時のプチプチ感が、数の子とはまた違った食感で、はじけた粒の中から薄ーい海水の味がして、面白い食べ物でした。
満足満足。
あ!忘れちゃいけない、南国といえばフルーツ!
沖縄ワールドのフルーツ園で、「トロピカルフルーツ」の盛り合わせを食べたのですが、これがまた最高に美味しかったのです。
入っていたのは、マンゴ・アップルマンゴ・マンゴスチン・パッションフルーツ・パインアップル・メロン・カニステルです。
もうとっても幸せで、出来ることなら、大皿一杯を朝昼晩といただきたいほどでした。
初めて知ったのですが、沖縄ではアセロラの栽培もしているそうで、生の実も売られていました。
林檎を上からつぶして、大豆の3倍くらいの大きさにしたような形でした。
100%アセロラジュースもありましたが、こちらで見るような赤い物ではありません。
あれは着色していたのですね。
いたるところにある「ブルーシール」のアイスクリーム屋さん。
沖縄定番のベニ芋アイス・さとうきびアイス、ご馳走様でした。
もひとつ告白しちゃうと、どこへ行ってもいくらでも試食させてくれる「黒糖」。
あっちでパクッ、こっちでパクッとさんざんいただいてしまいました。
ミネラル豊富な健康食品とはいえ、砂糖の塊ですよね。
これだけ考えても、かなりカロリーオーバー...。
後が恐い...。
そうそう、前日の夕食のメニューの解説をしますね。
どれも初体験のお料理ばかり。
食材を聞いてもピンと来ないものだらけで、箸を付けるまでは勇気がいるものばかりでしたが、食べてみると食材そのものの味を殺さない薄い味付けで、美味しくいただくことができました。
写真があればよいのですが、三人とも出てくるなり直ぐに食べ出してしまうので、「あ!写真」と毎回言いつつも、やはり直ぐに取り分け作業に取り掛かる私たちでした。
1.じーまみ豆腐
漢字で書くと「地豆豆腐」。
地豆とはピーナツのことなのだそう。
ピーナツを使った芋くず豆腐で、ごま豆腐のピーナツ版です。
プルプルで濃厚なお味、とても気に入りました。
帰りの那覇空港でも売っていたので、機内で食べるのに買おうかどうしようかと迷ったほどです。
2.にがな和え(苦菜)
キク科の多年草で、結構どこでも生えている植物です。
お味は、読んで字の如く苦~くてシャキシャキした歯ごたえです。
この葉を茹でて、白和えにしていました。
苦味がちょっと病みつきになる味でしたよ。
3.ミミガー和え
豚の耳を茹でた物を細切りにし、ピーナツ酢味噌で和えていました。
コリコリッとした歯ごたえが、ちょっとクラゲに似ています。
コラーゲンコラーゲン♪美肌美肌♪...と一口毎に唱えながらいただきました。
原型を見たらちょっと引きますが、思いのほか美味しくてビックリでした。
4.ドゥルワカシー
田芋とその芋の茎を茹で、豚肉を具にしてペースト状になるまでいため合わせた物です。
これは、薄いしょうゆ味。
「ぜんまい?」「ねぎ?」「ツナも入ってる?」
三人で材料の当てっこをしましたが、見事ピッタリ当たったのは私でした♪
やった!
5.昆布いりちー
昆布・干し大根・こんにゃくを炒め煮にしたものです。
これも醤油で薄く味付けしてありました。
この、「炒め煮」全般を「いりちー」と呼ぶそうです。
沖縄の方は、昆布をとてもよく食べるそうです。
昆布と豚肉という組み合わせで、色々な料理があるようです。
その昆布は北海道産なのだそうです。
6.ラフテー
角切りにした沖縄豚を、泡盛でじっくり甘辛く煮付けたものです。
泡盛を紹興酒に変えれば東坡肉(トンポーロー)ですね。
箸がスッと入るくらいに柔らかく、美味しく煮てありました。
そう言えば、どこかの店で「うちのラフテーおいしいよ~!食べてごらーん」と、爪楊枝に刺した試食のラフテーを差し出され、つい手を出してしまい、ポンと口に入れて涙が出そうになりました。
だって、ぜーんぶ脂身だったんだもん...。
もー!ひどい...。
7.たーろむ田楽
「たーろむ(田芋)」は里芋のような芋のことです。
これを煮て、餅米の粉を混ぜて練ったものです。
柔らかい芋餅のようなもので、うす甘く味がついています。
デザートやおやつとして食べるものなのかしら?
惣菜コーナーで、大きなパックに入って売られていましたから、きっと沖縄ではポピュラーな食べ物なのでしょうね。
8.イナムドゥチ
通常は祝い事に出されるお料理らしいです。
白味噌仕立てのお汁で、鰹と豚でだしを取り、豚肉・こんにゃく・しいたけ・かすてらかまぼこ・などを短冊切りにしたものを具にしていました。
まあ豚汁のようなものですが、あれほどのゴチャゴチャ感はありません。
すっきりと上品な味噌汁でした。
9.ひらやちー
お好み焼きや韓国のチヂミに似た小麦粉の薄焼きです。
でも具材は少なめで、ニラ少々が入っているだけでした。
普段具たくさんのお好み焼きを食べているので、なんだか粉を食べているようで...、これだけはちょっと残してしまいました。
ごめんなさい。
10.ていびち
豚足をじっくり煮込んだものです。
大根・にんじん・てんぷら(さつま揚げ)・こんにゃく・昆布などと一緒に炊き合わせた、煮しめのような料理でした。
味は良いのですが、食感がどうも親しめず箸の動きが悪い3人でした。
でも、これも「コラーゲンコラーゲン♪美肌美肌♪」と唱えながらいただきました。
他にも、ゴーヤチャンプル(ゴーヤと厚揚げだけのシンプルなもの)・刺身の盛り合わせ(多分、皮が付いていれば手を出すのを躊躇うような魚たちとシャコ貝の刺身)・島らっきょ(らっきょうそのものは、こちらで食べているものと同じですが、沖縄ではそれを若いうちに採って食べます)などをいただきました。
まだ書ききれないほどに、めっちゃパクパクだった私たち。
心残りは古酒も泡盛も飲まなかったことかなあ...。