■○珍!北上、怪走200km!
それでは、沖縄三日目に戻しますね。 本当は、高速船に乗って50分で渡れるという慶良間諸島へ行って、さんご礁が広がり、たくさんの熱帯魚が戯れる美しい海を見よう!という予定だったのですが、諸般の事情により、那覇の泊港から約1時間の半水中船海中見学&レンタカーでドライブとなりました。
三人とも船酔いをする性質なので、しっかりと酔い止め薬を飲んで準備万端。
いよいよ船に乗り込みました。
~これは違うの。
渡嘉敷島行きのフェリーです。
未練がましく激写!
埠頭を出て間もなく、ビューポイントに着いた船は早速潜り始めました。
「あー!いるいる!さんご礁!」
残念ながら名前は分かりませんが、色とりどりの魚もちらほらといました。
うーん!やっぱり潜りたい!
もっと近くで一緒に泳ぎたーい!
ガラス越しに覗き込んでいるだけの状態が、とても残念でなりませんでした。
さっき潜ったばかりの船は、ものの15分程度で浮上してしまい、「え~?物足りなーい...」と私。
hazurinさんの海中写真のようには、魚達を見ることはできませんでしたが結構楽しめ、三人とも船酔いもせずに下船することができました。
さて、次なる計画はレンタカーでドライブです。
24時間レンタルで3500円という格安のお値段にビックリ!
なにしろ急遽決まったドライブでしたので何処行くあてもなく、とりあえずR58を北へ走り出しました。
宜野湾市に入ると、普天間飛行場・キャンプ瑞慶覧が広がります。
宜野湾市地元住民は、一等地の100%を米軍に取られ、基地と基地との間で生活をすることを余儀なくされているということを、南部観光の時のバスガイドさんが説明をしてくれました。
さらに走り、車が嘉手納町に入ると、今度は道路の両脇に広ーい嘉手納基地。
嘉手納基地は、嘉手納町・北谷町・沖縄市をまたがる米軍基地です。
ここは極東最大の空軍基地で、200機近くの軍用機が常駐するとのことでした。
また、スペースシャトルの緊急着陸地にも指定されているのだそうです。
配備されているF15イーグル戦闘機は、毎日演習のため2、3分毎に飛び立っていると聞きました。
どんどん走り進み、読谷村に入るとまたもや米軍施設が広がっています。
それらは、なんと村面積の45%をも占めているのだと聞きました。
~読谷村の海岸に降りてみました。
左に写る小さな小島には、大きなお墓がひとつ立っています。
まるで島全体がお墓のような大きさです。
ここの海岸にはいくつかのお墓がありました。
沖縄のお墓はとっても大きく、コの字型の独特な造りをしています。
この形は、女性が出産の時に股を広げた姿を形どっているのだということを、帰ってきてから教えていただきました。
死んでしまったら、また母体に返るという意味だとか...。
そう聞くと、なんだか神秘的で素敵なお墓に思え、なるほど...と、納得をしてしまいました。
ところで、色々な事情で存在している米軍施設。
その意味の是非を論じるつもりはありません。
ただ「風景」の一部としてのそれは、やはり在っては欲しくない物でした。
神奈川県の三浦市に住んでいた頃、隣に横須賀市があったのですが、ここにもアメリカ海軍の広大なベースがありました。
ここの港を、たくさんの灰色の軍艦が事実上の母港として、利用しているのです。
高校生の頃、そんな「風景」を見るたびに、悲しい気持ちになったことを、沖縄の基地を見て思い出しました。
さて、R58号線沿いには、米軍の家庭から排出されたと思われる、アンティーク雑貨・家具の店が何軒も建ち並んでいました。
前日、恩納村から那覇へ向う途中、とても気になっていたので、ちょっとの間だけ路駐をして数件の店を覘いてみました。
いいなあ...と思うものはあっても、とても持ち帰れないような大きな物ばかりなので、仕方なく諦めました。
道路の反対側にも気になる店がたくさんありましたが、そちらも時間が押していたので、残念ながら立ち寄りを断念しました。
こういう店が立ち並ぶ風景も、沖縄ならではなのでしょうね。
ところで、さっき車の中で決めたこの日の目的地は、「ちゅら海水族館」と「おんなの駅」と「許田の道の駅」。
ようやく恩納村から二時間かけて那覇まで南下してきたと言うのに、わざわざまたそちらへ向って走るとは、行き当たりばったりの似たもの同士三人らしい、○珍行動です。
まあいいの!
気にしない気にしない♪
けれども後部座席を見ると、カーナビをセットした後に娘は爆睡しています。
そうだった!
私たち、酔い止め薬を飲んでいるんだったわ!
...ということは...、そう私にも強い睡魔が襲って来ていました。
まずい...あと60km以上あるのに...。
ではでは、この後の○珍な怪走はまた明日ね~。
<付録写真>
~わあー!!野生のパインアップル!
さすが沖縄♪
ワイルドパインがあるなんて!
ここの近くにお墓がなければ、1個もいでパクッとしちゃうのに...。
それがね...、帰ってきてから知ったのだけれど、これってパインじゃないんだって。
「アダン」っていう別物らしいのです。
パクッってしなくてよかったあ(^^;)
~沖縄ではポピュラーな植物、月桃(げっとう)です。
ちょうど花の時期だったようです。
この月桃の葉は、蚊取り線香の原料にされたり、「むーちー」と呼ばれる、沖縄独特の餅菓子を包んだりするのに用いられます。
生姜のようなウコンのような、薬草の良い香りがする葉っぱです。
生姜の花も美しくて好きでしたが、月桃の花も見事でした。