■沖縄旅行番外編。
今、ご注文いただいたバースデー用のガトーショコラが焼けるのを待ちながら、大好きな小田さんのCDを聴きつつこれを書いています。 皆さんは、昨日のブログの「また やーたい!」って、どういう意味だか分かりましたか?
”うちなーぐち”で、「さようなら」の代わりに使う言葉で、「また会いましょうねー!」という意味なのだそうです。
二日目の南部観光のバスガイドさんが教えてくれました。
また会えることを信じて、「また やーたい」って言い合うのって、なんだか嬉しい気持ちでお別れできていいなあ。
さて、このガイドさん。
とってもサービス精神旺盛で、にこやかで楽しい方でした。
今回の旅行記は、バスの中でガイドさんが話してくれたお話しを、タカタカと携帯にメモを取った情報が、実は多く含まれているのです。
最前列の席が好きな母は、二階建てバスの正面と横の車窓風景を楽しんだのですが、この席からは丁度、ガイドさんが座る位置が見えるのです。
それに気付かず、お話しを聞きながら、正面と右横しか見ていなかった私でしたが、ふっと座っているガイドさんを見たら、きちんとファイリングされたトラの巻を読んでいて、「そうだったんだあ...」と納得して、ニコッとしてしまいました。
だって、色々複雑な事情を抱える沖縄について、暗記とは言えあまりにも良く知っているので、すごくびっくりしていたのですもの。
一日のツアーも終わりに近づいた頃、ガイドさんは座席の上の荷台から、三線(サンシン)を取り出しました。
三線は三味線に似た楽器で、棹は本来重みがあって狂いの出にくい琉球黒檀を使用、またチーガ(洞)は、ヘビの皮(ニシキヘビの皮革)を表裏に張っているのだそうです。
ガイドさんは取り出したこの三線を使い、かなり揺れる二階建てバスの中で、弾き語りをしてくれました。
曲名は忘れましたが、聴いた事のある沖縄の曲でした。
ホントいい音でした。
その後服の上から着物を着ると、今度は琉球民謡を踊って歌ってくれました。
とても澄んだ声で、歌も踊りも上手でしたよ♪
歌を歌うガイドさんはたくさんいましたが、踊ってくれたガイドさんは初めてでした。
褒め上手な八重ちゃんは、最前列で褒めたてて、ガイドさんはすっかり気を良くしていました。
長い時間、乗り物に乗り続けるのはとても疲れますが、素敵なガイドさんと出会ったお陰で、楽しい一日を過ごすことが出来ました。
旅って、素敵な人や物・風景との出会いを求めて彷徨う行為だと思っています。
今回の旅が楽しく終われたのも、たくさんの素敵な出会いがあったからですね。
”うちなーぐち”で、「いちゃりばちょおでぇ」という諺があるそうです。
直訳すれば、「出会う人は兄弟のようになるもの」ですが、大和(本土)の言い方をすれば、「袖触れ合うも多生の縁」で、前世からの縁という意味だとか。
なんだか、妙に安心してほわっと温かい気持ちになります。
最後にもう一つ、私の心に強く響いて忘れない諺をご紹介しますね。
それは、「ぬちどぅたから」。
これも、「ひめゆりの塔」へ行った時、ガイドさんが教えてくれました。
「命は宝物であり、最も尊いもの」と言う意味です。
数多くの苦難を体験した、うちなんちゅ(沖縄の人)が共有する反戦と平和の願いを込めたメッセージが、その由来だそうです。
沖縄ならではの言葉ですね。
夕べ、焼きあがったガトーショコラを冷ましながら、このブログを書いているうちに転寝をしてしまったので、今朝、続きを書きました。
今日は、5月21日ですね。
「S.Kさん、43歳(確か…)お誕生日おめでとうございまーす♪」
6年前に知り合ったS.Kさん。
...やっぱり前世からのご縁なのかしらん?
<付録写真> ~泡盛珈琲!
挽いた粉が一杯分入っています。
タンザニアとコロンビアの豆に、泡盛を振りかけて焙煎をしたとの説明書きがありました。
沖縄には、少ないながらも珈琲園があり、珈琲愛飲家も多いようですが、泡盛を振り掛けるのにはどういう意味があるのかしら?
お味は…特に泡盛の味も香りも感じられませんでした…。
う~ん、どうして泡盛?