■ジャングルとのにらめっこ。
厨房の窓から見える我が家のジャングル。 恐る恐る覗いてみると...、スギナ・ひるがお・ヨモギ・たんぽぽ・ひめじょおん・はこべ・すずめのかたびら・他にも名前の分からない雑草の皆さん...。
見なかったことにしよう...。
と目をそむけたものの、そうだ...、「今年はやります!雑草や毛虫と戦います!」なんて書いちゃったんだ...。
仕方なく、再び覗いてにらめっこ。
我ながら、なんて余計なことを書いてしまったのかしら...。
先日、意を決してジャングルに挑んだのですが、大きな毛虫を3匹も発見し、そそくさと逃げ帰ってきました。
でも、「いけないいけない!やると決めたのだから!宣言しちゃったんだから。」と、自分の背中を自分で押して、毛虫用の殺虫剤を手に、もう一度敵に立ち向かっていったのです。
プルーンの木の上のほうにも新たなる敵を発見、これ以上は伸びませんというくらいに腕を長く伸ばして、シューッとあちこちにスプレーしました。
見えないヤツに不意打ちを受けた時ほど、ダメージは大きくなりますので...。
ここで、腕をびよーんと長くして振りかけているにもかかわらず、目の前にポトンなんて落ちた日には、ゴンタがびっくりして飛びのくほどの声を出してしまいます。
あーもういや!
それでも、半べそ状態でさらに毛虫退治を続けました。
まずは、これに居なくなってもらわないと、開墾なんてできないもの...。
しばらく格闘するうち、ふと開き直りの境地に達しました。
”何故雑草が生えていたらダメなの?”
かたや綺麗だ可愛いだと褒められて、かたや邪魔だ汚いと嫌われる。
あまりにも不公平。
あまりにも理不尽。
なんとか共存させてはあげられないかしら?
っていうより、「このままでいいのよ」という理屈は見つからないかしら?
思えば子供の頃。
借家ながらも広ーい庭があり、父がよく手入れをしていたのですが、父はめったなことでは雑草を抜かない人でした。
もっとも此処みたいに空き地か!というほどには生えてはこなかったのですが...
例えば、松ぼっくりから零れ落ちた種から芽を出した松の芽。
やはり零れた櫨の実から出てきた、櫨の芽。
そういうものを見つけては、誤って踏んでしまったりしないように場所を移し変えたり、明らかに雑草の部類のカタバミも、黄色く可愛い花が咲くからと
決して抜いたりはしませんでした。
じゃあ、手入れっていったい何をしていたのかしら?
新たに加わった庭の住人を見つけては、引越しをさせたり、植えた花の生育状況を観察したり、というように一生懸命草取りをしている姿は見たことがなかったのです。
そう、ちゃんと生えてきたものと植えたものが共存していた!
景観もとても良かった!
ん?
ということは...。
姫沙羅の木や、海棠の木はヒルガオに巻きつかれて、息も絶え絶え。
スギナの攻勢に、さすがのミントも尻尾を巻いてお隣のお宅へ逃走を始めている。
景観は...がっくりとうな垂れてしまう状態...。
駄目だわ...やっぱり景観良く共存なんてしてやしないじゃない。
せっかく、ジャングル状態保存作戦を企てたのに、「絶対に開墾をしなければ駄目です!」と、自ら結論を導いちゃった...。
分かりました分かりました。
スキー用具もようやく片付けたことだし、ストックを鍬に持ち替えます。
先日、久々にご来店下さったceabraさんからもチェックが入っちゃったし。
今週末はが・ん・ば・り・ま・す!
にらめっこは負けです。
ふぅ...なんだか今日は情けなーいお話になっちゃった...。