■大事件!八重ちゃんがナンパされた!?
昨日は、通院日。 「今日は、眼科へ行ってからスーパーで買い物をして、旅行会社に寄って帰ってくるね!」
「わかったよー。お昼は外で食べてきたら?」
「うん。そうするね。じゃあね!」
「いってらっしゃい!気をつけてね!」
八重ちゃんはいつものように、バスに乗って出掛けていきました。
帰りは、やはりいつもの通りタクシーで帰ってくるのでしょう。
いっしょに旅行をしてからは、どうも一人で送り出すのが以前に増して心配です。
本人は「ぜ~んぜん へっちゃらよ~!」と言うのですが、傍から見てたらアブナカシイったらありゃしない...。
病院は、目薬をいただくだけなので直ぐに終わるのですが、実は八重ちゃんのメインの用事は旅行会社でした。
もう次なる旅行(一人旅)の計画を立てるために、相談に行ったのです。
さて2時半頃、店の前に車が停まりました。
停まり方からしてタクシーね。
そう思いきや...あら珍しい、このタクシー助手席に乗せてる...ん?屋根にタクシーマークがない。
え?どういうこと?
ニコニコ笑顔で、車から降りてくる八重ちゃん...。
そして、その車は去っていきました。
「今の人誰?」
「知らない人ー」
「はあ?知らないひと~!?」
そのとき丁度、カウンターにはお客様がいらしていたので詳しくは聞けず、私の頭の中は「???????・・・・・・・え~!?ナンパ~!?」
「ま...まさか...(^^;)」
後で話を聞いたらこうでした。
スーパーで買い物を済ませ、直ぐ近くの旅行会社へ近道をしてトコトコと歩き出したところ、道に迷ってしまいました。(←つまり近道でもなんでもないの)
これはまずいと、近くの店らしきところで道を尋ねました。
「あーそこなら直ぐ近くだよ。うん。俺が送って行ってやろう!」
「いえいえ。お店が困るでしょうから結構ですよ。」
「いやーなんも。大丈夫さ。」
その方は、後部座席に乗ろうとする母を、「いいからあ。助手席に乗りなさい。」と、母を座らせるや、直ぐに車を走らせました。(←乗ってしまう母でした...)
そしたらなんと、ものの10秒くらいで着いてしまったのです。(←車で行く距離じゃないじゃない!)
丁寧にお礼を言って降りようとする母に、「今度はどこへ行きたいんだい?ついでだから乗せて行ってあげるよ。この他の旅行会社はあそことあそこだな。」「そうですか。ではすいませんが、JRのみどりの窓口もお願いできますか?」(←普通、頼む?...)
その後も、軽く市内巡りをしていただきながら、いろいろとお話をするうち、その方は八重ちゃんと同じ昭和9年生まれだということ、実はその方は「れん 駄菓子ルーム」のお客様だったということ、おまけに前職で私がお世話になった方のお兄様だということが分かり、すっかり話を弾ませながら帰って来たというわけです。
「どうぞ珈琲でも。」
と勧める母に、「いやいや今度また、孫と駄菓子を買いに来るよ。」
と言って、帰って行かれたそうです。
すっかりご厚意に甘えしまった八重ちゃん。
この警戒心のなさ...というか人なっつこさが、ちびっこからお年寄りまで、ファンが多い所以なのでしょう。
それにしても、性別・年代を問わないモテぶり...。
私なんて及びもつかないわ...。