■嵐のあとの外を見て。
今も余波が残っていますが、夕べは本当にひどい風雨でしたね。 一定方向からではない風の音に、いつもは布団に入ったらものの数秒で眠りに就く私が、さすがになかなか寝付けませんでした。
朝起きて庭を見ると、ななかまどの木の太い枝がぐにゃっと曲がって地面に着きそうになっていました。
その脇のゴンタの小屋は、ちゃんと定位置にあってホッとしましたが。
駐車場には...やっぱり、何故ここにこんな物が...?という物が、どこからか飛んで来ていました。
数年前、北海道では珍しく大きな台風がやってきたことがありました。
あの日の翌朝は、実に色々な物が転がって来ていました。
その一つ、漬物の樽。
丁度、沢庵漬けを始める時期でしたから、洗って準備したものを外に置いていたのでしょう。
その二つ、プラスチックのうねうね(屋根の一部?)。
物置か何かの屋根なのでしょう。
この時は、あちこちの看板や屋根が吹き飛ばされた家や商店が多くあったので、珍しい落し物(?)ではありませんでした。
その三つ、大きな植木。
直径1.5mはあるかと思われる、丸く綺麗に剪定された立派なオンコの木。
でもかなり傷んでいました。
これがアスファルトの駐車場に、でん!と生えて...立っていたのです。
そういえば、道内各地の森林は倒木の被害が深刻でしたね。
支笏湖から苫小牧に向かう道の両脇は、爆弾でも落ちたのかと思うほどに、無残に壊滅していました。
そこを知らずに初めて通ったとき、あまりの惨さに鳥肌が立ったのを覚えています。
そうそう、昔の話を一つ思い出しました。
随分前の話ですが、両親がまだ神奈川に住んでいた頃に、やはり大きな台風が来たときの話です。
三浦海岸の家は、海水浴場まで5分のところだったのですが、その台風が去った日の翌朝、海岸に立っていたはずのたくさんの”海の家”が、なんと海岸道路に乗りあがって立っていたというのです。
電話でその話を聞いたとき、「え~!!?嘘でしょう?」と驚いたのですが、今となっては確認の出来ない、「それネタでしょ?」というような話でした。
とにかく本当に、自然の威力ってものすごい...。
ところで母は、歴史に名を残している伊勢湾台風の経験者ですので、人一倍台風を怖がります。
もしかしたら以前にも書いたかもしれませんが、この台風の前日も、「窓に罰点に板を打ち付けたほうがいい!」「水の汲み置きをしたほうがいい!」「強風が吹いている時に窓を開けると、屋根を持って行かれるから絶対に開けちゃだめ!」と、一生懸命”台風の心得”を説いていました。
きっと、日本の西や南の方に住んでいらっしゃる方にとっては、常識の心得なのでしょうね。
毎年、散々な被害に見舞われていますもの。
けれども、その怖さを知らない愚かな私は、そんな母の忠告に「北海道は大丈夫なの!」と聞き入れなかったのです。
幸い、この辺りは断水はありませんでしたし、窓も屋根も飛んでは行きませんでしたが、悲惨な被害状況を見聞きするうちに、”台風の心得”は知っていてもいいかも...と、考え直してしまいました。
これを書いているうちに、だいぶ風も収まってきたようです。
でもまだ雨は降り止みません。
さっき、TVで浦河町の映像が映されていましたが、空は綺麗に晴れていました。
明日は伊達も晴れるのかな?
日曜日に延期になった伊達中の運動会。
良いお天気になるといいですね。