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[2007.06.04]
■春から秋の登山日記第二弾~有珠山
前回、熊さんの登場で登り損ねた有珠山。 
登山解禁になったので、友人のHさんと登りに行きました。 
 
昨日は薄曇りだったので、山頂の景色は望めないだろうなあ...、そう言えば熊除けの鈴も忘れてきちゃった...、だからちょっと景色と熊の心配をしながら準備開始。 


駐車場で、ボーイスカウトの皆さんと一緒になりました。 
子供の頃、クラスに6~7人はいたボーイスカウトの少年。 
アウトドア活動をしたりボランティア活動をしたり、あちこちでその活動風景を見たけれど、最近はあまり見かけなかったので、ついちらちら見てしまいました。 
中には女の子もいたのですが、ガールスカウトと共同の活動をするようになったのかな? 
 
そんなことを考えながら、身支度完了。 
さっそく登り始めました。 
 
新緑がとても綺麗! 
霧の切れ間に上を見上げると、木漏れ陽が優しく差し込んでいました。 
小鳥のさえずりも賑やかです。 
いつも思うのですが、鳴き声で野鳥の識別ができたら楽しいでしょうね。 
姿は見えなくても、「シジュウカラがいるみたいね。」とか「キビタキの声がしたね。」とか...。 
せいぜいウグイスくらいしか分かりません。 
 
とても爽やかな気分で下に目を落とすと、まずホウチャクソウが出迎えてくれました。 
スズランにもアマドコロにもナルコユリにも似た可憐な花。 
密集とまではいきませんが、かなり広い範囲に群落を作っていました。 
 
 
 
 
 
うっそうとした森の中を通る登山道には、湿度を好む山野草が多く生えています。 
そして勾配が緩いためか、同じ植物が広く分布しているのです。 
例えばクルマムゲラ。(写真はないのですが) 
登山口から外輪山手前まで、ずっと楽しませてくれました。 
 
 
 
 
 
紅花イチヤクソウです。 
この花は、登り始めて5分の所から群落がありました。 
私は、この辺りの山では有珠山でしかこの花を見たことがありません。 
好みの山野草を思うと、何故か日陰に咲く花が多いことに気が付きました。 
だから有珠山の花達は、とても心惹かれる花ばかり。 
 
 
 
 
 
チゴユリです。 
直径1cm位の小さな花は、まさしく「稚児」。 
でも雌しべと雄しべは、ほんとに百合のミニュチュア版でした。 
見落としてしまいそうなくらい、密やかに咲いていたので、登りでは気が付かなかったのですが、下山途中に見つけました。 
 
 
 
 
 
アズキ菜です。 
そう、あの食べて美味しいアズキ菜の花。 
アズキ菜を初めて食べたときは、あまりの美味しさにとっても感動しました。 
ほうれん草?小松菜? 
問題じゃないくらい美味しかった! 
でも、花は地味に可愛らしいのです。 
 
 
 
 
 
ノビネチドリです。 
この花は、初めてお目に掛かりました。 
30cmほどの高さで、今まで良く見ていたハクサンチドリに似ているけど違うなあ...。 
帰って早速調べたら、ノビネチドリでした。 
これは群生はしておらず、外輪山まであと500mのところに一輪だけ咲いていました。 
下で見た花達は、どこか頼りなげで可憐なものが多かったのですが、ノビネチドリは”でん”という感じで、存在感を強調していました。 
とても美しい花でした。 
 
 
他にもたくさんの花に出迎えられたのに、写真をお見せできないのが残念です。 
キエビネや、これから咲く蔓リンドウなどもありました。 
有珠山は、花の少ない山というイメージがあったのですが、今回でその認識が改まりました。 
きっと、まだ見落としがあるはず。 
他にもここで咲く花をご存知でしたら、「こんな花も咲くよ」と教えてくださいね。 
楓やもみじの木がたくさんあったので、きっと秋の紅葉も綺麗だと思います。 
 
 
ところで山頂では、ひどい霧でな~んにも見えませんでした。 
左が外輪山展望台。 
右が火口展望台。 
標識が立っていましたが、逆に行っても気が付かないほど見えなかった(^^;) 
残念...。 
 
そして、も一つ残念だったこと。 
それは仕方が無いことなのですが、散策道整備のために砂利ほか色々な物を運ぶうち、外輪山周辺はすっかり植物体系が崩れて、まるで平地の空き地のようにクローバーやイヌイネなどの雑草が蔓延ってしまっているのです。 
下の道が良かっただけに、その姿はとても残念でした。 
 
さて、今度は晴れた日に登りに行かなきゃ。 
 
 
第三弾はどこの山にしようかな? 
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▼コメント(6)
名前:Rietty  2007.06.05 17:03:39
高?天狗さんの高下駄~?  
やっぱりすごい...。  
高下駄にニッカポッカだったのでしょうか...???  
リクエスト~♪  
是非!その時のいでたちで珈琲を飲みにいらしてくださーい(^^)/  
名前:ceabra  2007.06.05 16:28:55
足駄(あしだ)って?ウ~ム。高下駄って云えばわかるかなぁ。天狗さんが履いてる下駄の二枚歯タイプです。  
昔の有珠山はお花見コースがありまして、ハイキングの感じかな。大したもんじゃありません。^^;;;  
みんな私と同世代の方ですか。元気だなぁ。やってみようかな??? 
名前:Rietty  2007.06.05 13:17:37
足駄...ですか?  
下駄のことでしょうか?  
すごすぎる!  
登りはともかく下りで履いたら、下山する頃にはどんどん食い込んだ鼻緒で、親指と人差し指が長~くなってそう...恐っ...。  
さすが山岳部部長は違いますねぇ(笑)  
山を歩いていてすれ違うのは、ほとんどceabraさん世代です。  
山歩き、また復活してみてはいかがですか♪ 
名前:ceabra  2007.06.05 12:23:52
またまたお邪魔虫です。(^^♪  
こう見えても、昔は会社の山岳部の部長でした。  
有珠山かーぁ。懐かしいですね。  
噴火した後は瓦礫の山で、ちょぼちょぼと緑が見えてましたね。  
昭和54年の噴火前はっと、もう随分古い話になっちゃったけど、足駄で登ったもんです。銀沼のほとりで一服。もうすっかり変わっちゃいましたけど、それでもこんな花々が咲いてるんですか?良いですね。ホッとしますね。(^^)  
 
 
 
 
 
 
名前:Rietty  2007.06.05 05:35:25
ピンボケ写真ばかりで...。  
私もさとさんや、さとさんのお友達みたいに素敵な写真が撮れたらいいのにって...思います。  
知り合いのスキー指導者の方に教わったのですが、スキーのトレーニングとしての登山は、下りが効果的なのだそうです。  
その方と一緒に登ったとき、走るように下りていました。  
ちょっとあれは真似できないけれど、それを知っていて下りていると、楽しみも倍増♪  
さとさんも楽しみながら登ってくださいね。  
名前:さと  2007.06.04 23:39:32
写真を沢山載せていただき楽しみに見せていただいてます!  
山登りも私は見ているだけ(笑)  
皆さんの写真と記事で登った気になってます。昨年1000m弱の山に骨折後初めて登り死にそうでしたが、あれからいい事があったので今年も千日参りに行こうかな?と思っています。  
 
そろそろトレーニングしないと間に合わなくなるので頑張ろう。最初の30分と下りがもうしんどくてしんどくて・・・  
でもまた行きたい! 

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日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
「いと」 
1)非常に。大変。事態が並々でないさま。本当に。  
「をかし(おかし・い)」 
笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。興味深い。おもしろい。風情がある。情趣がある。優れている。立派だ。ほほえましい魅力的なさま、心をひきつける趣深いさまを表す意。 
(大辞林より抜粋) 
さて今日は、どんな「いとをかし」に出会えるかしら...。 
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