■ど根性八重ちゃんの、たまげたスケジュール
今朝、九時過ぎ到着の北斗星で、無事に八重ちゃんが帰って来ました。 いつものように、無理な笑顔でカラ元気!と思いきや、今回はかなりぐったりしていて、疲れを隠しきれていない…。
ああ…やっぱり年々弱っているのね…。
私はちょっと悲しい気持ちで、車に乗るや否や喋り始めた八重ちゃんの話を聞いていました。
実は一昨日、東京に住んでいた父の従兄弟のタモツさんが亡くなりました。
連絡が入ったのは、丁度八重ちゃんが上野にいる時でした。
父と仲が良かったタモツさんは、父にジャズとタンゴを教えてくれた人でした。
熱狂的な宝塚ファンでもあり、日本中「おっかけ」をしていたのですが、父はそれには感化されなかったようです。
落語も大好きだったせいか、話を楽しくしゃべるのがとても上手で、私もタモツさんとお話するのが好きでした。
そんなタモツさんは、長年病と闘って来たのですが、ついに力尽き永眠してしまったのです。
八重ちゃんが旅立つ前日に、夢に出て来た父が何かを伝えようとしていたのは、このことだったのかもしれません。
生前より、「自分の体は献体するし、葬儀も必要ない」と話していたタモツさんの遺志通りにするために、通夜・葬儀は行わず近しい身内だけの「お別れの会」のみを行い、S女子医大へとその亡骸は運ばれて行ったのです。
突然の知らせでしたが、偶然東京にいた八重ちゃんは、旅程には当然入ってはいなかった「お別れの会」に出席しました。
ほんの一時間半ほどの会でしたが、毎年のように減って行く親戚の顔ぶれに、八重ちゃんが寂しさを覚えたのは言うまでもありません。
「次は自分かもしれない…。」
年寄りばかりの参列者。
きっと、全員が同じ胸中だったに違いありません。
さて、この日の八重ちゃんのスケジュール。
聞いてビックリでした。
まったくもって、73歳のおばあちゃんの行動じゃあない…。
それなのに、フラフラ朝帰りにもかかわらず、店に立とうとするこの「ど根性」。
私は、母を超えられるかなあ…。
少々自信を失いました。
じゃあ、この続きはまた明日ね。