■移住体験のお客様がいらっしゃいました。
昨日の続きです。
Kさんがお帰りになるとすぐに、また駐車場に車が停まりました。
大人の方が4人乗っていました。
ご家族のご様子です。
もう一台、道路脇に停めた車から一人の男性が降りて来ると、そののご家族らしき方々に、ここから高速道路伊達インターへの道案内を始めました。
「あ…、ひょっとして移住体験の方達かしら?」
奥様らしき方が、店の向かいの空き地に咲く、市内どこにでも生えている草花の写真を撮っていました。
「この花はなんていうのですか?」
と尋ねられ、「確か、ヤブニンジンです。」と答えました。
そういえば、私が北海道に来た時も同じでした。
道端に咲く花が、神奈川とは全く違うので、珍しくて珍しくて、人に聞いたり調べたりしていました。
それに、信州の高原で見るような高山植物が、普通にその辺に咲いている。
今では当たり前の風景になってしまいましたが、当時は驚きと感動の毎日でした。
そのご家族は、OPEN15分前のご来店でした。
丁度タイミング良くご飯が炊けたので、今度はAセット4つのオーダーをいただきました。
しばらくして、奥様が「私たち奈良から来たんです。向こうでブログ見てましたよ。」と、話しをされました。
「それはありがとうございます!奈良から移住体験ですか?」
すると、今度はご主人が話しを始めました。
「嫌がる娘を引っ張り込んで連れて来たのですが、こちらは若い人が働く場所が少ないようですね。」
「うーん…そうかもしれませんね。サービス業ならありますけれど…。」
…この問題は、ネックかもしれませんね…。
関内で新しく建設予定の住宅を検討中といったご様子でしたが、朝から舟岡~弄月地区を回っていたともおっしゃっていたので、この辺りも候補に入っているようでした。
「是非、冬の北海道も体験してください。
スキーはなさらないのですか?」とお尋ねすると、「昔、新潟の石打スキー場で骨折して以来していないのです。
今更この歳になって…。」とのお返事。
私はすかさず言いました。
「先ほどいらしたお客様は、71歳で現役のスキーインストラクターなのですよ。昔より道具も良くなっていますから、またチャレンジしてみてください!」
冬にいらしたとして、スキーをなさるかどうかは分かりませんが、移住を希望なさる方には、やはり冬を楽しんで欲しいと思うのです。
いつかまた、きっとお会いできると信じて、レンタカーでいらしたご家族をお見送りしました。
この時、外には息子達が写真の準備をしていました。
私がお辞儀をして見送る隣りで、一緒に頭を下げている息子の姿が、なんだか嬉しかった。
結局この日は、2台のレンタカーを見送ったわけです。
この後、ある人のハッピー話も飛び込んで来たりして、嵐のような一日が終わりました。
<付録写真>
後発のレンタカーに乗った4人は、予定通りに稚内へ行ったようです。