■シャクナゲ岳登山には付録がついていました。
シャクナゲ岳頂上から、ゴロゴロ岩を下っていたら、さっき長沼の横で追い越した白髪の男性に会いました。 再び挨拶をすると、その男性は言いました。
「おたく、近くの人かい?この山は初めてかい?早いねえ。この後どこかへ行くの?」
「伊達から初めて来ました。今日はここだけで、もう下りようと思っています。この後も別の山に登るのですか?」
「ああ、この後はチセヌプリです。」
「そうですか。お気を付けて。」
この男性、恐らく70代半ばです。
シャクナゲ岳とチセヌプリを登るにしては、大き過ぎるザックを背負っているのが気になりました。
もしかして、彼も冬のためのトレーニングだったのかしら?
そう思ったら、このまま「下りたら温泉でまったり~♪」とは、いかなくなりました。
かと言って、チセや白樺をこれから登る気にはなれず、以前から見てみたかった半月湖を見に行くことにしました。
行きがけに買った、昼食用の黒糖コッペパンをかじりながら、今度はパノラマラインを走って倶知安を目指しました。
半月湖は、羊蹄山の登山口でもある、比羅夫口の自然公園内にあります。
自然公園の駐車場はガラガラでしたが、さらに上にある登山口の駐車場は、やはり車でびっしりでした。
11時を回っているのに、これから登ろうとしている人がいましたが、きっと小屋に泊まって、ご来光を見るのでしょう。
本当は下の駐車場から行ったほうが早かったようですが、私は登山口からの遊歩道を歩いて、半月湖を目指しました。
なだらかな遊歩道を、「となりのトトロ」の歌を口ずさみながら、どんぐりを拾いつつのんびり歩き、おおよそ30分位で半月湖が見えてきました。
前日の長沼とは打って変わって、自然な姿で静かに水を湛えています。
名前は「半月」ですが、実は「三日月」型の火口湖なのだそうです。
原生林に囲まれて、不気味なほどに静まり返っていました。
湖畔に近づける場所が一か所しかないので、神秘的な美しさを保てるのでしょうね。
行った方の話に依ると、羊蹄山は、真狩口から登るよりも比羅夫口から登ったほうが、高山植物がたくさん見られて良いらしいので、来年の夏はこちらから登ってみようかな♪
半月湖を「付録」と言っては、湖の神様に怒られそうだけれど、シャクナゲ岳で会った白髪の男性の一言のお陰で、以前から行きたかった半月湖へ行くことができました。
満足、満足。
帰り道、真狩の「奥土さんの石窯パン(←どっちの料理ショーで紹介された!)」を買い、200円のルスツ温泉に浸かって帰ってきました。
二日間たっぷり汗を流し、体の老廃物も心の澱もきれいさっぱり浄化された気がしました。
やっぱり体を動かすのって気持ちいいね♪
*付録の中の、もう二つの付録*
~山⇒坂⇒登りにこじつけて、ついでにこれも載せちゃう☆
以前行った小樽のあるスーパーの屋上駐車場への登り坂です。
勾配30度はすごいよ~!
ゲレンデの30度だって、かなり急だもの。
車で登っていたら、ぐるんとでんぐり返ししそうでした。
さっすが坂の町小樽は、こんなとこにも拘るね~。
って、そういうこと?
~も一つおまけにこれ☆
先日、大雪で初冠雪を記録した日の黒岳の写真が、山岳ガイドをしているIさんから届きました。
わ~い♪雪の精さーん、早く降りてきて~♪
大好きな白銀の季節が近づいて来たわV(^^)V