■海。北と南。~南。
パソコンが壊れてしまい、2ヶ月間「PC無」の生活をしていた時に、hazurinさんは年内最後の沖縄ダイビング旅行へ行きました。 そして、いつものように海中の写真を収めたCD-ROMを持ってきてくれました。
それをようやくここに載せることができました。
今回は、南の海から「福」を振りまきますよ~♪
「福」…実は「ふく」…その答えは「ふぐ」。
「ふぐ」は「河豚」と書きますね。
何故、河の豚?疑問に思い少し調べました。
中国では、河豚は揚子江や黄河などの河にいることが多いそうで、釣り上げた時に豚のように膨れたり、豚のように「ぶーぶー」と鳴くことなどから、「河豚」と書くようになったという説があるそうです。
でも、「河豚」にまつわる説は多く、定説はないみたい。
もう一つ調べました。
ほら!「ふぐ料理」の店の看板に「ふく」と書いてあることがあるでしょ?
あれって、「無し」より「有り」の方が縁起がいいと、「梨」を「有りの実」と呼ぶように、「ふぐ」より「ふく」→「福」の方が商売繁盛しそう♪ということかと思っていたのですが、どうもそういうことではないみたい。
なんでも、平安時代には「ふぐ」のことを「ふく・布久」とか「ふくべ・布久閉」と呼んでいたらしく、江戸時代中頃から関東で「ふぐ」と呼ばれるようになり、全国へ広がったとか。
今でも、下関や中国地方の一部では「ふく」とよんでいるそうです。
へ~へ~へ~!(古!)
でもまあいいや♪
今回は「ふく・福」ってことで、沖縄の海の「福」たちをちょっとご紹介しますね~。
「わんわんわん!」
今にも吠えだしそうな「犬面魚」!
あまりにも犬顔でしょ?
水深50m以浅のサンゴ礁にすむ「コクテンフグ」です。
この顔つきからか、別名「ドックフェイスパファー」と呼ばれます。
リード付けてお散歩したくなっちゃうけれど、危ないよ!気を付けて!
驚いて体を膨らませると、細かいトゲを無数に立てるのだそうです。
でも、可愛い~☆
浅いサンゴ群落域に棲息する「シマキンチャクフグ」です。
カワハギに似てるから、美味しいかも☆
なんて思ったらとんでもない!
体表からも毒を出す、れっきとしたフグさんです。
でも、ちょっと熱帯魚ちっくで、きれいですよね。
クロハコフグです。
体表の粘液中に毒を持ちます。
この毒は他の魚を殺したりはしますが、人への中毒はないそうです。
ハコフグの仲間は、和名「箱河豚」・英名「Boxfish」と呼ばれるとおり、硬い鱗に被われた体は、角角していてまさしく箱みたい。
他の魚のように流線型をなしていません。
口は可愛いおちょぼ口。
おまけに胸びれも尾びれも小さいので、硬い体をくねらせることが出来ないこの子たちが、必死で泳ぐ様は、ほんと愛嬌があります。
ちなみにハコフグたちは、驚いても膨らみません。
あくまでも角角…。
出ました!ハリセンボンです。
これは沖縄の海ですが、北海道にも生息します。
体中がハリで覆われていますが、普段は大抵ハリは寝ているのだそうです。
本当にハリは1000本もあるの?
いえいえ、実際には300から500位だそうです。
でも、こんな小さな体にそんなにあるなんて、よほど前世様が怖い目にあったのでしょうね。(笑)
フグ毒はなく、沖縄では「アバサー」と呼ばれ、食用にされるとか。
人を識別する能力があるらしく、とっても飼い主になつくんですって!
へ~!
「オニオコゼ」だったはず…。(←ちょっと自信ない…。)
かさご目オニオコゼ科なので、フグとは関係ないのだけれど、高級食材として珍重されて、毒があるというという共通点があるので特別参加です。
ただし、毒があるのは棘だけで、体にはありません。
関西では、「夏のフグ」として代用する料理屋もあるそうです。
擬態が得意技!
この子も周りと一体化していますね。
私もたまに、擬態できたらいいなあ…と思うことがあるの。
毒はともかく、どの子もみんな愛嬌のあるお顔でしょ?
南の海も表情豊かです。
いいなあ…私も実物に会いたいなあ…。