■春から秋の登山日記弟九弾~バケモノ山~来馬岳
前の週、オロフレ峠からオロフレ山を登りましたが、先週の土曜日はオロフレ峠から来馬岳を目指しました。 来馬岳登山は、一般的にはサンライバスキー場(旧カルルススキー場)から登りますが、先日Wさんにオロフレ峠からのルートを教えてもらったので、早速行ってみたのです。
登山口の表示はないので登り口は分かりにくいのですが、現在は閉鎖になっている旧道入口右側の山の、防護ネット切れ間辺りから歩きはじめました。
少し上を見ると、道しるべのピンクのテープが巻いてあります。
この道を整備してくれている方は、とてもマメにピンクのテープを巻き、道の草刈もきれいにしてくれているので、難なく歩くことができます。
道標のテープが問題になりますが、あまりガイドブックにはない道を歩くときには、本当に頼りになります。
オロフレ峠は標高930m。
来馬岳は標高1040m。
来馬岳への約2時間の道程は、標高差約100mを登るだけです。
ですから、その道は登山道というよりも遊歩道。
ほとんどが極ゆる~いアップダウンで、とっても楽ちん。
春には、お花が綺麗だという証があちこちにあります。
花の終わった茎には、赤・白・紫など色とりどりの実をたくさん結んでいました。
この感じなら、オロフレ山よりも花の数は多いかもしれません。
二か所、ほんの少し急なところがありますが、ほかはダラダラとした道が続きます。
おまけに両脇を背の高い笹に挟まれ、まったく眺望が効かない道を歩いていたら、途中ちょっと退屈になりましたが、約40分ほどで「バケモノ山」に到着しました。
何故こんなひどい名前が付いたのかしら?
ピークの周りには、名前に似合わない高山植物の群落がありました。
ところどころ霜で硬くなった道が、この日の寒さを物語っていました。
峠の気温は4度。
標高が高くなれば、当然気温は低くなります。
その上、強風波浪警報が出ていたので、体感温度はなお低くなります。
だから、ちょっと止まると寒~い。
登り始めた時間が遅く、下調べも不十分だったので、休憩もそこそこに先を急ぎました。
再び歩きはじめてほどなく、かなり長そうな下り坂が現われました。
来馬岳は1040m。
バケモノ山は1070m。
たった30m低いだけなのに、ちょっと下り過ぎじゃない?
だって、見えているピークは目線の上にある。
ってことは、いらぬ下りを歩いているってこと?
あ~あ~、全く勝手なもんです。
楽ちん過ぎて退屈だと言ったり、なんでこんなに下るの?と思ったり、「だったら来るなよ!」と山の神様に怒られちゃうわね。
そんなこんなで、再度現れた長い坂を下り、下りた分だけもう一度登って、来馬岳頂上に着きました。
あら!
なかなかの眺め!
正面には海を望み、その手前にはクッタラ湖と橘湖が見えます。
横から後方は、ぐるっと山々が囲んでいました。
スキー場からのルートのほかに、鉱山町からのルートもあるようでした。
でも登山者は、私たちの他には誰もいませんでした。
この後、別の予定が入っていたので、帰りはトレイルラン状態で走るように下りました。
~駐車場が見えてきました。
正面はオロフレ山です。
新しくなったオロフレ荘で、さっぱりと汗を流し大急ぎで家路へと向かいました。