■斜陽なれど素晴らしき町。
四日目のスタートは五所川原市金木町。 言わずと知れた太宰治氏と吉幾三氏の生誕の町です。
津軽三味線発祥の地でもあります。
裏寂れ、物悲しい雰囲気さえ感じる(観光客の勝手な見方ですが…)商店街の外れに、斜陽館と津軽三味線記念館がありました。
斜陽館
竣工は、1907年(明治40年)。
和洋折衷の木造2階建て入母屋造りです。
太宰治の死後、太宰家(津島家)の家は人手に渡り、46年間は『旅館 斜陽館』として使われていたのだそうです。
その当時、非常に人気が高く、なかなか予約が取れなかったという太宰治の母タネの部屋『斜陽の間』です。
2階で西向きの中庭に面した6畳間です。
この部屋の欄間も素晴らしいですが、各部屋の欄間もそれぞれに美しく立派なものでした。
太宰生誕の部屋
校長が太宰の心境になって、ここで生まれた振りをしています(笑)
こんなことする見学者はいませんよね(汗)
不届き者はこうです(爆)
さて気を取り直して、すぐ近くの『津軽三味線記念館』にも立ち寄りました。
ここでは、津軽三味線の生演奏を聴くことができます。
約30分間ですが、津軽にいる!という実感が増しました。
二軒の記念館を見学し終えて、少し町中を歩いてみました。
そこで、丸一食堂さんを発見。
暖簾をくぐりました。
歴史を感じる小さな店内。
小上がりは、孫の写真が飾ってあったり、洗濯物が干してあったり、ほとんど家庭の茶の間のよう。
近所のおばちゃんちに遊びに来たような感覚で、不思議と和みました。
この二つを注文して1200円でした。
お腹も満たされ、津軽半島の突端を目指します。
途中、十三湖にも立ち寄りました。
蜆の産地です。
ようやく着いたのは、龍飛崎です。
津軽~♪海峡~♪ふ~ゆげ~しき~~♪
石川さゆりさんの『津軽海峡冬景色』の歌碑があります。
なんでも、校長は石川さゆりさんの娘さんにスキーを教えたことがあるらしく、どうしてもこの歌碑の前に立ちたかったのだそうですよ。
ご本人ともお話をしたというのが自慢です(笑)
そしてここには、全国で唯一、歩行者専用の国道があります。
それがこの階段。
この日は残念ながら降りることができませんでした。
『風の岬 龍飛崎』は、その名のとおり、まっすぐ立っていられないほどの風が吹き荒れていました。
雲行きも怪しいです。
翌日は、物凄く楽しみにしていたイベントが待っています。
天候を心配しながら、この日のお宿は浅虫温泉道の駅のPでした。