「いとをかし」な日々

ごん太が病気になりました。 
いえ、正確にはごん太が病気だったことが分かりました。 
 
昨年の秋には、有珠山を前傾姿勢で引っ張って登り、下りも走って下りていたごん太がです。 


前立腺と膀胱に癌が見つかったのです。 
５日に病院へ連れて行った時には、自力で排尿も排便もできませんでした。 
肛門からは水様の血便が垂れ流し状態。 
尿はしたくてしゃがんでも、数滴落ちる程度でした。 
「このままでは２週間ももたない。」 
そう医師に告げられ、私は目の前が真っ暗になりました。 
普段はあまりかまってあげられなかったものの、１５年間の思い出が一気に頭の中を巡りだし、涙があふれて止まりませんでした。 
動物でも人間でも、生きているものは全ていつかは死を迎えるのですが、あまりにも唐突に余命を宣告されると、すぐには現実を受け入れられないものです。 
頭を殴られたようなショックを受けながらも、どこかで「そんなはずがない！」と突きつけられた言葉を打ち消そうとしていました。 
けれども、目の前のごん太は苦しがっている・・・。 
その姿に、私は現実を認めざるを得ませんでした。 
 
それでも、応急処置で管を刺して搾尿をしてもらったところ、ようやく表情に明るさが出てきました。 
採ってもらった尿を見ると、血が混じって真っ赤。 
こんなにも痛々しくて弱弱しいのに・・・、何も出来ない自分に腹が立つばかりでした。 
 
今、ごん太はカテーテルを付けっぱなしの状態になっています。 
自力で排尿できないため、朝晩病院に通っておしっこを採ってもらっているのです。 
具合の良い日は、あと２週間なんてやっぱり信じられませんが、今日のように具合が悪いと、やっぱり覚悟をしないといけないのかな・・・と悲しくなります。 
 
14日には大学病院へ行って、もっと詳しい検査をしてもらう予定です。 
そのあとに、今後の治療を考えるつもりです。 
残された日が一日でも長くなりますように…。 
そう願いながら、ごん太と一緒に病気と闘っていこうと思います。 
幸せをいっぱいくれた、ごん太に感謝をしながら…。 
 
 
そう言う訳で、これからしばらくはブログもなかなか更新できないかもしれません。 
そうだ・・・、ごん太の闘病の様子を記録に残そうかな…。