■そうだ☆初心にもどろー♪
毎日ポツポツと、常連さん達が戻って来てくれています。 昨日は、黄金で工房を構え、ひたすら我が道を往くクラフトマンHさんが顔を見せてくれました。
Hさんの物作りに掛ける情熱は、尊敬に値します。
魂を込めて作る彼の作品は、人生”金”じゃないよ!心だよっ!てところを、感じさせてくれるのです。
「れん」には、そんなHさんが作ってくれた温かい作品がたくさんあります。
その一つは、カウンターの上の棚。
先日の「いとをかしな日々」に載せた、カウンターの写真に写っている棚です。
オープンした年のある日、Hさんが突然この棚を持って現われました。
実はオープン当初は、別の物が置いてありました。
低いカウンターのために、お客様側から手元が丸見えになることが設計の段階で気が付かず、これは双方落ち着かなくてまずい!!ということで、100均から仕入れてきた材料で私が作った衝立のようなものを置いていたのです。
そしてそれは、小学生の工作レベル。
布を貼ってなんとか格好をつけ、う~ん…まいっかぁ♪と置いていたのでした。
ところが、そのあまりの不出来さに呆れたHさんが、「工房にある木を使って作ってきたから、それを外せ!色は塗っていないから、あんたの得意な両面テープで布を貼ればいいだろ。」と言って、この棚をプレゼントしてくれたのです。
本当に感謝!感激!
これがとっても使い勝手が良くて、素敵なのです。
何と言っても天板が分厚い一枚板なの☆
しかも元の木の形が分かる。
これがあるから、私は安心してカウンターの中で仕事ができるのです。
とてもとても有り難いことです。
そしてあと二つカウンターの中に、私が仕事をし易いように工夫してくださったものがあります。
常連さんとして、私の動きを見てくださっているからこその作品です。
本当に嬉しいことです。
Hさんの工房は、国道沿いで裏が貝塚になる辺りにあります。
小さな小屋がたくさん建っているので、すぐに分かると思います。
現在は、大原の方に仕事に出かけていらっしゃるので、不在のことが多いかもしれませんが、日曜日ならいらっしゃると思います。
是非一度訪ねてみてくださいね。
ところで、自分の手で作ったものを販売するのって、とても緊張することです。
私の場合は、料理だったりお菓子だったりするのですが、食べてくださる方のお口とお腹に満足かどうか、ひいてはお客様の健康に良いか・・・。
そんなことを考えながらメニュー作りをしているつもりなのですが、ひとりよがりや自己満足になってはいないか、コストは大丈夫かetc.を考え出すとほんと難しい…。
これはきっと、すべての物作りの方々が日々悩むことなのですよね。
当然、買ってくださる側の満足度が、作り手の満足度を超えなければ次はないわけですもの。
じゃあ、その決め手は何かしら?
買ってくださるお客様への愛情よね☆きっと♪
Hさんと意見が一致しました。
愛していただくためには愛さないと!
なんだか高次元の話…でも大切なこと。
話をしながら、気持ちが初心に戻りました。
ここまで書いていて気が付きました。
Hさん、私が工作レベルで作った衝立に、「まいっか♪精神」を見抜いたのね・・・(汗)
それじゃ駄目だよ!の、カウンターの棚だったのでしょう。
こんな具合に、今でもやっぱりお客様に育てていただいている、頼りない店主です…(汗*汗*)
ほんと、感謝感謝の毎日です。
そうだ☆初心にもどろー♪