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[2008.06.11]
■鳥葬。
先日、作家の椎名誠さんの講演会へ行って来ました。 
演題は、「異文化から再発見する日本」。 


講演は大きく3つのパートに分けながら進められて行きました。 
1.主にイヌイットの食習慣を例にとった食文化の切り口から、日本のそれと比較した話。 
2.中国のトイレ事情を例にとった排泄文化(?)の切り口から、日本のそれと比較した話。 
3.チベットやインドの葬儀習慣を例にとった葬送文化(?)の切り口から、日本のそれと比較した話。 
 
一時間半のお話はあっという間で、真っ直ぐな目で素直に物事をとらえる椎名さんの感性と気飾らない語り口が、28年間大ファンの私をシーナワールドへとドンドン引っ張って行ってくれました。 
やっぱり大好き☆☆☆ 
具体的にどんなお話だったかはここには記しませんが、私には二つの思いが残りました。 
 
一つは、私自身、日本の川をそして水をもっと大切にする努力をしなければいけないということ。 
 
そしてもう一つは、私が死んだら「鳥葬」にしてほしいなあ…ということ。 
 
「鳥葬」は、チベット仏教の下で行われるものが有名ですね。 
話で聞いたことがあるのと、映画か何かのワンシーンで、遠くで「鳥葬」が行われている描写を見たことがある程度で、今までそれ程関心があったわけではありませんでした。 
 
宗教上は、魂の抜け出た遺体を“天へと送り届ける”ための手段として、コンドルやハゲワシなどの鳥に食べさせるのだと言います。 
多くの生命を奪うことによって生きてきた人間が、せめて魂が抜け出てしまった肉体を、他の生命のために捧げましょう…という思想もあるとも聞きました。 
 
椎名さんの奥さまの渡辺一枝さんもこの「鳥葬」を望んでいらっしゃるのだそうです。 
つい最近までは、私が骨になった時は、半分は瀬戸内海にもう半分は山(未定)に撒いて欲しい…と思っていたのですが、それはそれでなかなか難しいらしいなあ…、さてとどうしよう?と考えなおしていたところでした。 
全然暗い話ではなく、「いいな♪鳥葬♪」って思ったのです。 
けれどもいまのところ、日本国内で鳥葬を行うと刑法で罰せられてしまうので、チベットへ行かなくちゃいけないわけか…。 
これも簡単な話じゃないみたい…。 
 
まだまだ楽しい人生を生きていきたいとは思っているけれど、こんなことも考えちゃう年頃なのです。 
でも、もう一度言うけれど、暗~く考え込んでいるわけではないの。 
ただなんとなく、ほんと漠然とね、色んなことを整理しながら、これからはより自由で単純な感性で生きていきたいなー♪って思うようになってきただけなのです。 
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▼コメント(2)
名前:Rietty  2008.06.12 07:09:07
べーちゃん、おはよ♪  
そうなんだぁ...。  
それはかなりショックな話...。  
「食べるな危険!!」  
って?  
鳥さんたちには分かるのね。  
デトックス間に合うかなぁ...。  
また考え直さなきゃダメかしらん? 
名前:ベーグル  2008.06.11 23:04:50
Riettyさん、今晩は。  
随分以前に新聞で読んだのですが、チベットの鳥さん達も今はなかなか啄んでくれないようです。  
恐らく体内に残る抗生物質や化学物質のせいではないか、という分析でした。  
鳥葬、いいなぁ、って私も思ったのですが、中途半端に食べられた状態で風化してゆくのも何だか悲しい.....。  
デトックスに励んで綺麗な身体で臨むとするかい?(笑) 

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☆ブログの解説 
日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
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「をかし(おかし・い)」 
笑いたくなるような面白さがある。滑稽である。普通でなく奇異な感じがする。異常だ。変だ。興味深い。おもしろい。風情がある。情趣がある。優れている。立派だ。ほほえましい魅力的なさま、心をひきつける趣深いさまを表す意。 
(大辞林より抜粋) 
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