■日本一の清流を上る、そして下る。
20年くらい前に野田知佑さんの本を読んで以来、ず~っとしてみたかったこと、カヌーに乗ること。 けれども、なかなかチャンスがなかったのです。
それが昨日、長年の念願が叶ってカヤックに乗せていただくことができました♪
なにしろ突然決まったことだったので、何から何まで貸していただいての初体験!
もう嬉しくって、でも不安で、ワクワクドキドキ…ドキドキドキドキ。
どんなことでも、初体験の時の心躍る感覚と緊張感が交錯する気持ちって、感動的でとても好き。
さて、今回連れて行っていただいたのは尻別川です。
日本一の清流だそうです。
元来水好きな私は、川岸に車が停められると、早く降りたくってしょうがない。
カヤックを車から降ろすのを手伝い、胸を躍らせました。
カヤックに触れるのももちろん初めて。
へ~!♪
こうなってるんだ!
な~るほど!♪
このくらいの重さなのね♪
う~ん・・・でも・・・。
パカッと逆さになっちゃったらどうしよ…。
そこは、ラフティングの方たちは来ない流れの穏やかなポイントで、フライフィッシングを楽しむ方もいました。
水面には時折、魚が跳ねていました。
サクラマスらしい…。
クロラブ君連れのファミリーもいました。
ちょっと太めのクロラブ君は、川に向かって投げてもらったボールを泳いで取りに行きます。
戻って来る時は、ゼイゼイハアハア言っている癖に、もっともっとと飼い主さんにボール投げをせがんでいました。
野田さんの映画、「ガクの冒険」を思い出しました。
もちろん、ごん太のことも思い出し、ジ~ンと目頭が熱くなりました。
私は、ごん太とだぶるクロラブ君と一緒に並んで泳ぎたい衝動に駆られました。
あ・・・ごん太は泳げなかったけれどね・・・。
「でも今回はカヤックだもんね♪」
早速、二人の師匠にパドルの使い方のレクチャーを受け、恐る恐るカヤックに乗り込みました。
わ~!左右に大きく揺れて、早くも沈しそうになりましたがなんとか免れました。
カヤックも左右のバランス感覚がものを言うようです。
教えていただいた通りに、パドルを動かしているつもりが、左へ左へ行ってしまいます。
そう、左が水をキャッチしていないのです。
まずい・・・。
スキーのストックと一緒です。
左手が使えていない…。
「左手を返して!」
「ストロークを長くして!」
二人の師匠から指導が飛んできます。
これは難しい・・・。
思うように真っ直ぐ進みません。
優雅に確実に水をキャッチする師匠たちのパドルの動きに反して、私のパドルはチャカチャカ忙しいったらありゃしない。
それなのに、ちっとも進まない・・・。
私はすっかり必死モードに入ってしまいました。
しばらく練習をしたところで、「じゃあ上ってみよう!」ということになりました。
流れに逆らって漕ぐ訳ですから、当然力が入ります。
ただでさえパンパンの腕が、ますますパンパンしてきました。
どんどん先へ行ってしまう二人を追いかけ、私はもう汗びっしょり。
おまけに、さっきのクロラブ君のようにハアハアしてきました。
でも不思議。
スポーツに関して私の場合、いつもなら必死モードにスイッチが入ると、まったく「楽しむ」という気持ちが失せてしまうのですが、今回は必死なんだけれど楽しくってしょうがない。
こういう目線で川周りの景色を見たのは初めてだったので、汗だくハアハアでも気分は最高でした。
約2km遡り、またスタート地点に戻ってきました。
また乗りたいなー♪
とても楽しい初体験となりました。
二人の師匠に感謝です。
今度は、もう少し周りを眺められるようになるかしら?
師匠の一人、Sさんです。
もう一人の師匠は、写真を取り損ねました。
ごめんなさい、Eさん。
それまで乗せていただいたものとは違う形に乗り、くるくる回転している私。
何故前に進まないの?