■春から秋の山歩きその4~「二つの海に出会った。」
日曜日、一人で羊蹄山に登ってきました。 豊浦経由で車を走らせると、雨が降り出しました。
近頃はすっかり軟弱になって、お天気が悪くなりそうな時は登らない、特に一人で登る時は雨が降り出したら中止すると決めています。
「雨かあ・・・」
「真狩に着いても降っていたら止めよう・・・」
真狩口到着7時。
上は全く見えないけれど、携帯のGPSで位置確認して天気予報を見たら、雨は降りそうもない。
「大丈夫そうね♪」
駐車場には、既に10台以上の車が停まっていました。
途中で買ったジャムパンをかじりながら準備を始め、登山靴の紐を締めていたら、隣の車のおじさんが話しかけてきました。
「おたく、これから登るのかい? もう皆行ったよ!俺も登ろうと思ったんだけれど、遅くなっちゃったしこれからじゃ小屋泊まりになってもイヤだから止めたんだよ。五色の方から来たら上は晴れていたけどね。」
そんなあ・・・。
せっかく来て準備しているというのにそんなこと言われても・・・。
小屋泊まりになるのは私だって困る・・・。
でもそんなに時間かかったけ?
例によって、地図も持たずなんのコース下調べもせずに出てきた私は、おじさんにそう言われて一瞬ひるみました。
「でも、おたくは若いから大丈夫かな?」
とって付けた様なおじさんの一言に、「まあ、行ってみます♪ ところで登り口ってどこでしたっけ?」と返してしまいました。
本当は登山者としてはあるまじきこと(反省…)
羊蹄山の夏山は5~6年振りだったので、すっかり忘れてしまっていました。
「あっちだよ!」
適当な道案内を受け私も適当に歩きはじめると、登山ポストがありました。
ノートをめくると、私の前に書いている方は単独行の男性で6時55分とありました。
その時7時22分でしたので、30分前です。
男性一人なら、きっと早いわね・・・。
ほんとに遅かったのかしら?小屋泊まりは勘弁だなぁ・・・。
少し足早に歩き出すと、いきなり急登です。
体が慣れるまでの最初の30分にこれだから、結構キツイんですよね・・・。
ガスってはいるものの、夏だしハアハアと登ったのでいつもより喉が渇きます。
30分毎に水を補給しながらひたすら登りました。
6合目まで登ったところで、目の前にまっ白い海が広がっていました。
ふわふわな雲の海です。
歩けそう♪
飛び込みたーい♪
でもまだ6合目、飛びこむ訳にはいきません(どこでもダメね)。
8合目を過ぎた辺りから、今度は花の海!
ここまでが眺望もあまり望めず延々登ってきたので、目の前に広がる花の海に出会い、気持ちも明るくなりました。
橙色の花。
黄色の花。
紫の花。
白の花
頂上からの雲海。
登り3時間半。
下り2時間50分。
筋肉痛十分あり。
水2リットルでは足りず。
小屋泊まりは免れました♪