「いとをかし」な日々

この間、二年ぶりに共和町の神仙沼を歩いて来ました。 
毎年一度は夏か秋に歩くのですが、昨年は何故か足が向かず、近くまで行きながら素通りして長沼へ行ったのでした。 


神仙沼は、途中までは長沼へ行く木道と同じ道をあるくのですが、すっかり整備されて歩きやすくなりすぎた足元は、なんだか不自然でちょっと気持悪い・・・。 
なにもここまでしなくても・・・。 
でもまあ、こうすることでハイヒールでもビーサンでも沼を見に行くことは可能になったのですね。 
 
う~ん…でも…複雑な気分・・・。 
 
しばらく歩き細い木道を抜けたら、パッと目の前が開けました。 
湿原です。 
でも、20年前に初めてここを訪れた時に比べ、乾いて来ているように見えるのですが、気のせいでしょうか・・・？ 
季節の違いかな？ 
 
 
沼の向こうに紫色のサワギキョウが咲いているのですが、写真が悪く見えなくて残念。 
 
 
シロワレモコウです。 
 
 
夏の花はすっかり終わっていました。 
すぐそこまで来ている秋の足音が聞こえます。 
昨年、長沼経由で登ったシャクナゲ岳が、右の方に見えます。 
今年は、その奥の白樺山に登ろうかな・・・。 
そんなことをボ~ッと考えながら、湿原の中の木道をぐるっと左に曲がりました。 
 
 
 
 
もうすぐそこに神仙沼が見えています。 
 
 
 
 
 
 
静かに水を湛えた神秘的な沼ですが、水深が２Ｍしかないと知りちょっと意外でした。 
私には、イソップ寓話の「金の斧・銀の斧」の舞台となった沼のように見えました。 
深い深い沼の底から「池の精」が出てきそうな気がしてしまうほどに、物語性を感じる雰囲気です。 
沼のほとりに咲くネムロコウホネは、既に花期を過ぎていました。 
 
来週にはもう、半袖では寒いかも・・・。 
山の秋は足早ですものね。