■初めの一歩。
一昨日から松葉杖なしで歩く練習を始め、今日で三日目です。
初めの一歩は恐る恐る。
「片足への全荷重の許可が出ましたから、出来るだけ普通に歩いてみてください。」とPTさん。
ところが、普通に歩けば片足に全体重が乗っかる瞬間がある。
右足一本に体重が乗るのが怖く、ついつい左に荷重過多になってしまいます。
まだ、膝を20度に固定されているので、だたでさえ右側の肩がピョコピョコ下がります。
「こんな歩き方が癖になったら大変だわ…。今度は腰を痛めそう…。」
それでもやっぱり怖くて、午後からのリハビリルームからピョコピョコ帰って来てしまいました。
リハビリルームで、「病棟の廊下をグルグルと歩いて回ってもいいですか?」と尋ねる私に、「今日のところは1、2周で様子を見てくださいね。」とPTさん。
「はい。」と私。
けれども部屋に戻ると、上手く歩けなかった自分に無性に腹が立ち、悔しさが込み上げてきました。
「よし!」と思い立ち、病棟の廊下をグルグルと歩き始めました。
「いつも通り普通に歩く!」と自分に言い聞かせ、思い切って足を踏み出してみたら、意外にすんなりと歩けたのです。
痛みも恐れていたほどではありませんでした。
気持ちの問題だったようです。
尤も、膝の上下を装具がしっかりと押さえてくれているからこそ出来る歩き方で、グラグラの膝むき出しではまだまだ歩けそうもありませんが。
それでも、思いの外歩けたことに気をよくした私は、スタスタと5周(2周と言われたのに…)、多分400M位を歩きました。
足の運びには自分なりに満足したものの、たかが400Mでハアハアと息切れがしたのには、かなりのショック。
のんびりし過ぎて、心肺機能はかなり衰えてしまいました。
同室の方々は、皆さん腰を痛めて三ヶ月以上入院しています。
リハビリへは休まず通っていますが、後はほとんど横になってテレビを観ていらっしゃる。
昨日、外出をしてきたTさんは、夕方部屋に戻るとぐったりと疲れ果てていました。
Kさんは、入院するとリウマチが酷くなると話しています。
Uさんは、眠れないからと夜中に歩く練習(?)をします。
もう少し体を起こしていたほうがいいのではないかしら?
腰痛だから、座っているのは辛いかな?
でも、腰以外がどんどん弱くなりそう…。
どうも、入院には副作用があるようです。
廊下に貼ってある”寝たきりゼロを目指して”のスローガンが、色褪せて空回りしています。
さて昨日、今度は朝・昼・晩に分けて約750Mずつ3回、合計2KMちょっとを歩きました。
一気に距離を伸ばしましたが、ちゃんと様子は見ましたよ(*^^)v
膝をジーッと見て、触って、うん!大丈夫♪って。
今日からリハビリ第四段階に入りました。
昨日まで、ゴツイ装具は寝ても覚めても伸展20度ロック(膝をピンと伸ばした状態を0度として常に20度曲げた状態で固定してある)だったのですが、今日からロックが解除されました。
足を降り出し易くはなったけれど、膝や筋肉への負荷が増したわけです。
最初の一歩はまたおっかなびっくりですが、すぐに慣れるでしょう。
しっかりと毎日歩く練習続けます。
タッタカタッタカ小走りが出来るようにならないと、れんの厨房では使いものにならないからね(#^^#)/