■レトロなカップ&ソーサー
これは、昭和30年代のnoritake製カップ&ソーサーです。 「れん」は、昭和30年代くらいをイメージしていますので、店で使用されているカップ&ソーサーは、ほとんどこの年代の物です。
本当は、アールデコ調が好きなので、オールドノリタケのものなどで、ビシッと揃えられたら、お~~!って感じのカップボードになるのですが、とっても高価で手が出ませんねー。
けれども、現在店で使用しているものは、どれも皆、あちこちのアンティークショップを歩き回って、買い求めて来たお気に入りの一品揃いです。
そして、その多くは、東京の西荻窪で見つけてきました。
西荻窪には、駅からぐるっと3KMほどの骨董通り(脇道もたくさん)が続いています。
この辺りは、骨董屋さんの密集地帯なので、骨董好きには、もうたまらない散歩道です。
また、神奈川の大和で開催される「やまとプロムナード骨董市」で見つけてきたものも数点あります。
ここの骨董市は、毎月第3土曜日の朝6時位から始まります。
裕に200店舗くらい集まるのですが、「骨董」と呼ぶには少し新しい年代の、いわゆる「昭和レトロ」の括りに入るような品物が多く集まっていたので、私としては、かなり見ごたえのある骨董市でした。
札幌のカバシマ屋さんや壱番館さんで見つけたものも多くあります。
この二店も、古すぎない時代の物がたくさんあるので、好きなお店です。
店の開店準備期間に、随分たくさんの骨董市に出掛けましたが、おもしろい事に気付きました。
どこの店主も、根っからの古いもん好きで、どの商品にもとても思い入れがあるのです。
ですから、その商品を心底気に入ってくれて、店主もそのお客様を気に入ると、ポーンとまけてくれたりします。
時には隠してあった物を、「こんなのもあるよー」と、奥から引っ張り出してきてくれたりもします。
けれども、ひとたび臍を曲げると、「あんたなんかに売らないよ~だ!」とばかりに、完全無視して売ろうとしないのです。
そんな光景をだいぶ目の当たりにしました。
幸い、私は嫌われずには済みましたが、一目ぼれ状態で気に入ったものを、買おうかどうしようかと迷っていたら、後から来て私同様一目ぼれをしたお客様に、あっさりさらって行かれた...という悔しい経験はありました。
告白しようか諦めようかと、グズグズしていたら、突然風のように現れたライバルに、好きな人を取られた...みたいな気持ち。
ピーンと五感に響く、素敵な出会いに遭遇したら、絶対に迷いは禁物!というのが、私が学んだ「骨董市」攻略法(?)でした。
こうして集めたカップ&ソーサーは、現在「れん」のカップボードに並んでいます。
実は、まだ色々あったのですが、残念なことに最もお気に入りなものから順に、お別れをしてしまいました。
得意の「そそっかし病」の成す技です(但し ただ今治療中♪)。
そんな中、これは「最もお気に入り群」最後の生き残りなのです。
大切にするから、いつまでも傍にいてね。
近々、東京へ行く機会ができました。
また、カップボードの新しい仲間を、西荻窪へ探しに行ってこようと思っています。
どんな出会いがあるか、今からワクワクです。