■湯里便り。
”湯里” 伊達の皆様には馴染みのない地名ですね。
ここは磯谷郡蘭越町にある、我が家がある町(村?…山の中)です。
『湯』の『里』ですから、ここの辺り一帯の家は温泉がひいてあります。
だから、我が家もそう。
しょっぱ系の温泉です。
自然に囲まれている…というよりも、自然に間借りをしているといった感じの湯里での生活は、毎日が林間学校みたい。
伊達での生活とは違う時間が流れています。
動物たちもたくさんいます。
たぬき・うさぎ・リスetc.
一昨日は真っ白いうさぎを見ました。
いつも同じ場所に出没するそうです。
きっとあの辺りに棲みかを持っているのでしょう。
警戒心の強いうさぎは、畑の残雪でカモフラージュしながら、一目散に逃げて行ってしまいました。
この場所でうさぎを見かけるようになると、スキーも終わり間近なのだそうです。
秋には、毎日のようにリスが姿を見せてくれます。
お目当ては胡桃。
家の前に、大きな大きな胡桃の木があるのです。
たわわに実を付ける時季を知っている彼らは、大忙しで長い冬のための食料備蓄をします。
あまりにも喜び勇んでせっせと集めているので、そんなに美味しいなら私達も♪と、20個位拾ってウッドデッキに干しておいたら、すっからかんに持っていかれてしまいました。
少しぐらい分けてくれてもいいのに・・・。
草が生い茂っていると、あまり出会いたくない蛇も現れます。
玄関から出て、車の所に行く途中にスルスルと出てきます。
何も目の前をわざわざ横切らなくてもいいものを・・・。
お陰で、喉が痛くなるほど叫び声をあげる羽目になります。
蛙もたくさんいます。
雨の日はカエルの歌の輪唱が聞こえます。
昨日は、キツツキがコンコンたたく音に誘われてカーテンを開けました。
でもなんか変。
音が変。
やっと見付けたアカゲラ君(?)は、なんと電柱の鉄の部分を超高速たたきしていました。
なんで?
すると、どこからともなく飛んできたもう一羽のアカゲラさん(?)。
急速に進んだ雪解けに春を意識したアカゲラたちの、どうやら求愛活動だったようです。
でも、すごい荒技!!
激しい求愛。
確かに木より遠くまで響くよね(笑)
伊達よりはだいぶ遅れて春っぽくなって来た湯里です。
目で耳で感じた遅い春。
お次はやっぱり舌でしょう♪
頭をのぞかせた"ふきのとう"を摘み、"ふきのとうみそ"を作りました。
軽く茹でて水に晒し、細かく刻んだふきのとうを、味噌と砂糖と味醂で照りが出るまで弱火で練ります。
めっちゃいい香りでめっちゃ美味しい☆
ご飯にお酒に重宝します。
極々ふつーに、スローライフな日々です。