■新婚旅行レポート Part7~輝く宝石の如く。
高台にある開陽台の夜は、グランヴィアも飛ばされそうな勢いの暴風が吹き荒れていました。 あ・・・。
正確には吹き荒れていたそうです。
それが・・・。
私は例によって3秒で爆睡だったので、そんなこと全く知らないのです。
ガードマンの影むしゃは、そんな中でオチオチ寝てもいられず、外の様子を窺いに行ったり車の移動を考えたりしていたのだそうです。
そうだったんだ・・・。
まったく私ったら、どこまで図太い神経してるんだか・・・^_^;
実は影むしゃ、ある演出を企てていました。
それを成功させるためには、車はこの場所がベストポジションだったのです。
「明日は天気は良さそうだ。でもこの風・・・。マジで車が飛びそう・・・。」
けれども神様は影むしゃに味方をしてくれました。
思惑通りの朝がやってきたのです。
なんせあっという間の爆睡だから、毎日4時前にはバチッと目が覚める。
するといつになく眩しいのです。
ん?
ん!?
うわ~!!
なんと、フロントガラスから朝の光が差し込んでいたのです。
いつも貼っているアルミのシートが、この日は貼られていませんでした。
東向きに停められたグランヴィアは、朝日で目覚める仕掛けだったのです。
「外に出てみよう!」
誘われるままに外に出て、私は絶句してしまいました。
あまりの感動で、危うく泣いてしまうところでした。
私達が立っている開陽台は、何も遮るものなく360度を見渡せ、まあるい地平線も見せてくれる夢のような展望台だったのです。
ここに到着した前日は、既に暗かったので気が付きませんでした。
そして、「未来の創造の石」と言われるオレンジの宝石”カーネリアン”のように輝く朝日が昇って来ていたのは、国後島の上でした。
未来を創造するオレンジの輝きが北方領土の上から昇って来る。
なんとも感慨深く、涙が溢れそうになったのです。
今思い出しても胸が熱くなる光景でした。
実はここは、ライダーの聖地として有名な所なのだそうです。
だから、ハイシーズンにはテントで一杯になるらしい。
でも、この日は私たちを含めて3台しか停まっていませんでした。
こんな素晴らしい場所があったなんて、まったく知りませんでした。
晴れた夜には、これもまた宝石をちりばめた様な空を眺めることができるのだそうです。
今度は星が降る夜空の下で、また一緒にキャンプしたいな☆
素敵な演出家、影むしゃに感謝です。
名残惜しい気持ちを封じながら、次の目的地裏摩周展望台へと向かいました。
ところが、ガスが立ち込めてきました。
到着したものの、空と陸とが一体化。
『霧の摩周湖』で何も見えず・・・でした。
でもこれも思い出です。
気を取り直して辿りついたのは、ライトブルーのアクアマリンカラーの水を湛えた「神の子池」。
地下で摩周湖と繋がっているのだそうです。
澄み切った水は、底の倒木まですっきりと映していました。
”水の精”がいる・・・。
そんな気さえしてしまう神秘的な池でした。
ここらでちょっと温泉巡り。
とはいってもタダ風呂足湯。
川湯温泉駅には、足湯があります。
列車を待つ間にひとっ風呂浴びて?くださいという、粋な計らいです。
お言葉に甘えてちゃっぷり。
左が川湯温泉駅。
足湯もいいけれど、お湯より大事な水を汲んでいます。
右は屈斜路湖の砂湯。
掘っても掘っても出てくるのは水ばかり。
おかしいなあ・・・掘り堀り・・・。
砂湯までは、川湯から得意のちゃりんこです。
往復14kmだから楽勝♪
駐車場に戻り、今度は車でぶ~んと和琴半島で遊び、本場「弟子屈ラーメン」をすすり、「あっかんべー」で特大ジェラードを舐め、次の目的地「オンネトー」へと向かいました。
オンネトーは別名「五色沼」と呼ばれているそうですが、この時はエメラルドグリーンの水でした。
雄阿寒岳・雌阿寒岳が後ろにそびえたちます。
今回、阿寒湖は止む無くパスしました。
さあ!次なる目的地「足寄」へと車を走らせます。
この日もやっぱり大忙しですよー。
ポンとボタンを押すと松山千春の歌が流れる石碑の前で記念写真を撮った後は、早めの夕食で「大阪屋」の味噌煮込みジンギスカン定食をパクパクいただき、コロボックルになりすましてラワンブキ畑を歩き、今度は全身浸かれる温泉へと急ぎました。
ようやくスモーキークオーツ色のモール泉、十勝川温泉に到着。
一日の汗をスッキリと流し、満車状態の「道の駅 おとふけ」へ寝グラを求めてチェックイン。
そして私は爆睡zzzzzz。
輝く宝石のような太陽と水とお湯に出会い、心身ともに浄化された思いがした一日でした。
さて、目が覚めたらとうとう最終日。
8日間の旅のフィナーレです。