■ウッディーライフな夢のあと
19歳位から数年間、田舎暮らしにとても憧れた時期がありました。 山がすぐ近くにあるところにログハウスを建てて、ペンション経営でもしたいなあ...と思っていたのです。
ですからこの時期は、山と渓谷社の「ウッディーライフ」はじめ、その手の本ばかり読んでいました。
当時は、ペンションやログハウスが全盛期で、私と同じような夢をみた都会の若者は、きっとたくさんいたことと思います。
この頃は信州が特に好きで、連休前にはほとんど、今は無き新宿駅構内の「アルプスの広場」で、長蛇の列に何時間も並び、中央線新宿駅23:55発急行アルプスに乗って、北アルプスや八ヶ岳方面へ行っていました。
ずっと海の傍で生きてきたから、山への憧れが人一倍強かったのかもしれません。
山に篭り、仙人のようになって、木に時を刻むような暮らしがしたい...と、半ば本気で思っていたくらいです。
今思えば、「しんじられな~い!」とヒルマンさんもびっくりの話しです。
その後、夢半分叶い、ほんの二年余りでしたが、ある土地のペンションを任されていたことがありました。
けれども、それは同時に夢と現実の大きな隔たりに気付き、挫折感を味わった二年間でもありました。
がしかし、スポ根女はそんな時間でも、無駄にはしないし、転んだってただでは起きないのでーす(笑)
あの時の経験が今に生きているなあ...と、つくづく思います。
さて、ここはと言えば、ウッディーライフには程遠いけれど、庭はジャングルで十分ウッディー。
そして、私の部屋には可愛いログハウスがあるのです。
それは息子が小学生の頃、図工の時間に作ってくれた物です。
「大きくなったら、こういうお家を作って、お母さんと一緒に住むの。」
母親って、この手の台詞にめっぽう弱いのです。
私なんかもうイチコロデ、今でも大切に飾ってあります。
果たして言った本人は覚えているのかいないのか...?
先日「おのぼりさん」をしてきた時に、息子のバイト姿を初めて見てきました。
「ふ~ん ちゃんとしっかり働いてるんじゃない」
ほっ...安心。
にこっ...立派立派。
う~ん...格好よくなっちゃって...。
たった40秒間の、しばらく振りのご対面、そして親バカ丸出しの参観日でした。
でもなぁ...やっぱり覚えていないんだろうな...。
まいっか♪