■「おばさ~ん!ひさしぶり~!!」
北海道の短い夏休み、残すところあと10日余りですね。 『れん』が6周年を過ぎたいうことは、オープン当初来てくれていた子供も六つ年をとっているということになります。
幼稚園の年少さんだった子は小学校4年生。
小学校1年生だった子は中学校1年生。
中学生だった子は大学生か社会人。
高校生だった子はもう親になっている人もいるかもしれない。
そうそう、お腹の中にいた子も幼稚園児だったりもして。
毎日のように来てくれる子には、なんだか我が子を見るような気分になってしまったりもします。
でも、そんな子達が親しみを込めて「おばさ~ん!」と言う相手は、私ではなくて八重ちゃんです。
昨日も一人やってきましたよ。
「おばさ~ん!ひさしぶり~!!こんにちはー!」
小学校4年生になったY君は、お父さんの転勤で帯広に引っ越してしまったのですが、それまでは伊達に住むおじいちゃんとおばあちゃんのところに来るたびに、『れん』に遊びに来てくれていたのです。
時にはおばあちゃんと一緒に作ったパン一つ握りしめ、「おばさーん!お土産~!」と来てくれたりしていました。
「Yは、れんで計算しながらお買い物をすることを勉強したのよ。」と言ってくれました。
確かにそういう子供たちは多いです。
この間まで、買い物の途中で何度も何度も八重ちゃんに計算してもらっては、お菓子を足したり戻したりしていた子が、カゴの中のお菓子が持ってきた100円ピッタリに入れることが出来た時には、「ちゃんと計算できるようになったわね。偉いわね。」と褒めてあげている八重ちゃん。
子供は誇らしげな顔になります。
可愛い☆
そんな風に『れん』が、子供の成長にほんのちょっぴりでも役に立つのならば、それはとっても嬉しいことです。
Y君の成長を久しぶりに見た八重ちゃんは、「いらっしゃいませ!」というより「おかえり♪」という気持ちだったことと思います。
そうかと思えば、自転車に乗ってやって来た高校生6人の男の子たち。
おもちゃのサングラスやひげメガネセット・恵比寿様のお面などを買い込みました。
もちろんお菓子も買って外に出ると、早速変装セットを顔に着けたのです。
それをお互いに写メしたりして、おおはしゃぎ☆
その一部始終をこっそり見ていた母は、「面白い面白いもう我慢できない!」と言って大笑い。
私も窓越しに見ていたのですが、男の子たちの愉快な遊びに、すっかり楽しい気分になりました。
常連の子供達も、ひさしぶりに来た子供達も、可愛く楽しい笑いと感動の成長を運んで来てくれます。
時には10年足らずの人生の相談を受けたりもして。
子供がお客様の駄菓子屋という商売。
八重ちゃんは、なんとなく親の気分(祖母の気分?)を味わうことができる幸せも感じているようです。
店に入るなり八重ちゃんを探す子供たちのためにも、いつまでも元気で頑張ってほしいと願う私です。