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[2006.11.23]
■蚊帳と蚊取り線香と "くわばらくわばら"
昨日の朝の雷は物凄かったですね。 
急な雷鳴が、壁や窓ガラスに響き渡り、「え?こんな時間に隣で工事?」と思ったほどです。 
 
今は死語となってしまった、この世で怖いもの「地震・雷・火事・親父」 
けれども、子どもの頃の私の順番は、「親父・雷・火事・地震」でした。 


その一 親父。 
とにかく厳格な父でしたから、はねっかえりで要領の悪い私は、いつも叱られてばかりいました。 
手も上げる人だったので、お仕置きを受けることもしばしば。 
今は、「子に対する虐待」の報道が後を絶たず、世間に暗い影を落としていますが、愛情ある・当然節度あるお仕置きならば、子どもは不幸になったりしません。 
父はとても怖かったけれど、ちゃんと愛は感じていました。 
 
その二 雷。 
昨日の雷の時もそうでしたが、あの音は本当に苦手です。 
子どもの頃、雷が鳴ると、母は不思議な儀式をしていました。 
まず、部屋一杯に蚊帳を張ります。 
その中の中心で、母と弟と私と三人が寄り添い、そのまた真ん中で蚊取り線香をたいて、「くわばらくわばら」と唱えるのです。 
母の田舎のほうでは、こうすると雷が落ちないという言い伝えがあったそうなのです。 
 
私は、この儀式には疑心暗鬼だったのですが、雷が落ちるのは絶対に厭なので、母と輪唱でもするように、でもなお半信半疑な口調で、「くわばらくわばら」と言い続けました。 
 
その効果かどうかは怪しいところですが、とりあえず家に雷は落ちませんでした。 
 
けれども、ただでさえ怖い雷が、この儀式をすることでより一層恐ろしいものに感じ、ついに大人になっても怖いものとなってしまいました。 
 
ところが、世の中には変わった人もいるものです。90歳を過ぎたおばは大の雷好きで、「ピカッと光って、ゴロゴロって鳴ったら、スカッとするじゃないの!!大好きよ!」と、理解に苦しむことを言っていたことがありました。 
 
シンジラレナイ...。 
遠くの稲妻を見るくらいなら、まあ綺麗ですけれどねぇ...。 
 
そうそう、先々週も毎日のように雷が鳴っていましたよね。 
その週のある日、お食事に来てくださったお客様が、着席するなり雷がゴロゴロ鳴り出しました。 
ほぼ同時に、バケツをひっくり返した様な雨も降ってきました。 
 
実は、このお客様の所のわんちゃんが、大の雷嫌いだそうで、雷が鳴るたびワイヤーを引きちぎって脱走してしまうのだそうです。 
ですから、その方は心配で心配でお食事も喉を通らないといったご様子でした。 
 
いつもは、食後の珈琲を楽しみにしてくださるのですが、この日ばかりは最後の一口を口に入れると、とても慌てて帰っていかれました。 
後日談では、危機一髪で助けてあげることができたとの事でした。 
 
それに引き換え我が家のゴンタ君は、老犬で耳が遠いせいか、全く動じていませんでした。 
ただ、水溜りも嫌がるくらいの水嫌いなので、雨は大の苦手なのですが...。 
 
人でも犬でも、泣きそうなくらい苦手なものってあるものですね。 
私は、ピカッ!ゴロッ!と来るたびに怖くて怖くて、蚊帳と蚊取り線香と「くわばらくわばら」が、三点セットで襲ってくるような気がしてしまいます。 
でもやっぱり、”親父の雷”には敵わないかな? 
 
 
 
<付録写真>  
ファイターズファンの”つよぽんさん”と”kimiさん”から、先日のパレードの写真が届きました♪ 
 
~私服の新庄♪う~ん残念!顔が... 
 
 
~最後のファイターズユニフォーム。さようなら小笠原... 
 
 
~札幌駅に飾られている優勝旗♪あっぱれ! 

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▼コメント(4)
名前:Rietty  2006.11.23 22:54:58
RONママさん、コメントをありがとうございます。  
こちらこそ、いつも「優しい時間」をありがとうございます。  
RONちゃんの環境整備をしてあげたとのこと、もう雷が来ても安心というわけですね。  
幸せなRONちゃん♪  
じいちゃんゴンタは偏屈者で、人見知りと犬見知りが激しいので、良い子のRONちゃんと果たして仲良くなれるかどうか、親としてちょっと不安です。  
でも、私はRONちゃんに会ってみたいな♪  
名前:RONママ  2006.11.23 20:43:35
Riettyさん いつも「すてきな時間」をありがとうございます。先日の来店の際我が家の飼い犬雷嫌いRONの話を覚えて下さったのですね。  
あの日の空は不安定で、でも仕事が休みでお邪魔したのですが本当に大雨・雷で慌しく帰ったのでした。その後外回りの環境も脱走しない様にしました(快適に工夫しました)いつの日かRONを車に乗せゴンタ君ともお友達になれたらな・・・飼い主の勝手な願いでした。 
名前:Rietty  2006.11.23 14:40:01
SugarBeetさん、いつもブログを読んでくださって、どうもありがとうございます。  
最初は断り断り、一大決心をしてなんとか始めたブログでしたが、約二ヶ月間書いてみて、あれっ?私って、実は書くことが好きだったのね...と、この歳になって知ってしまいました。  
まさしく、「三丁目の夕日」の時代に子ども時代を過ごした私と現在の私、駄菓子たちに囲まれていると、現在の私のルーツに色々と気付かされます。  
これからも、そんな私の記録も交えて、書いていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。  
さて、「れん」の年内営業は今月末で終わり、冬期は不規則な営業形態に変わりますが、どうぞ店にも遊びにいらしてくださいね。  
初コメントをどうもありがとうございました。 
名前:SugarBeet  2006.11.23 11:27:46
 お母さんの不思議な儀式、自然に対する畏敬の念にあふれて旧き良き時代の日本を感じます。「日本昔話」や西岸良平氏の昭和30年代を描いた「三丁目の夕日」の世界を連想しました。  
 Riettyさんの豊かな情緒性は、そのような環境で過ごされた幼少時から育まれていたのでは、と勝手な想像をしております。  
 お会いしたこともなく、「れん」も知らない自分ですが、仕事の合間にブログをのぞいているうちに隠れファンになっていました。これからもご活躍を。 

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日々の暮らしの中で、出会った「いとをかし」な人・動物・物・風景などを綴ります。 
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「をかし(おかし・い)」 
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(大辞林より抜粋) 
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